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コラム 三寒四温

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食 育

農水省の発表によると、2003年国民が一年間に食べた米の量は戦後初めて60kg(一俵)を切ったことが分かった。同省の分析によると、40年余りでほぼ半分まで落ち込んだのは、パン、麺などの需要が伸びた事や、牛丼がメニューから消えたことなどが原因に挙げられている。 
30年前の成人の一日カロリー必要摂取量は、3600kcalであったが、現在は2400kcalといわれている。戦後の栄養重視から、飽食の時代、そしてダイエット世代へと時は移り変わる。 
昨年の高額納税者のトップは「スリムドカン」で一躍有名になったあの斉藤一人社長というのも時代を反映しているではないか。米離れは一体どこまで進行するのだろうか。我々パン業界も米を使用したパン作りに業界をあげて貢献しているが、消費量としてはわずかなものだ。安心、安全、健康を消費者と一体となって顧客満足の名の基に業界が叫ぶと、炭水化物摂取量が減り、ローカーボダイエットなどという耳慣れない言葉が一人歩きしてくる。お米もパンも体を元気にする素晴らしいエネルギー源だという事を踏まえて、新しい発想を探し求める努力が我々業界のこれからの課題であろう。同じような商品を各社が次々と世に送り出し、価格競争しているようでは業界の発展は望めない。古く明治の時代には、食、体、知、才、徳と五つの育が広く知られていたといわれる。団塊の世代の私に言えるのは、今後の顧客たる今の子供たちにその五つの育の原点に帰り「食育」という観点から商品作りに励む事が一番ではないかと思う。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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