fc2ブログ

コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
速報製パン情報の定期購読お申し込みはこちらからどうぞ。

食を離れて

 日頃の不摂生がたたったのか、試練を与えられたのか、定かでないが、先週急にわき腹に激痛が走り、緊急入院となった。
 パン工業会と全大阪パンの新年会をキャンセル、北新地のお楽しみや翌日のゴルフも、また某コンビニとの新製品の提案のプレゼンも全てキャンセルして、ボストンバッグにとりあえずの荷物を詰めて即入院した。早速行われたCTスキャンでは造影剤を注射され、息を止めた瞬間に吐き気が襲い、胃カメラでは涙目で横たわり、苦しさに耐えた。新米の女性医師が点滴を二度刺し違えて、そのときはさすがに怒ってしまった。
 私のベッドの上に重く置かれた緑色のカードには、「食止め中」とある。実はもう4日も絶食しているのだ。それなのに結果は未だに出ない。「胆石ではないですかねぇ?…いや、胆のう炎も考えられますよ。この痛み方はヘルペスなのかなぁ?」とは入院前の医師団の触診中の会話だ。結局「とりあえず食止めにして、すべて検査してみましょう」と相成り、本日無事マグロ状態で胃カメラ検査を終了。医師は眉をちょっとしかめて「やや荒れていますね。12指腸も少しですが荒れていますよ」。その結果、なんと3日後に大腸の内視鏡検査をするのだと言う。ということは、あと4日飯が喰えない。しかも浣腸もあるんだ。入院前に92.5kgあった体重は、今日現在88.3kg。退院時には70kgのスマートなフェイスとボディーを期待し、皆様にお会いできるのを楽しみにしている。
 50も半ばを過ぎると、いろいろな問題が体に出てくる。綾小路きみまろではないけれど、年金と病気の話が最近多くなった。皆様もお体を大事に、ご自愛くださいませ。

和気あいあい

 私の住んでいるマンションは、2年程前に武蔵野の面影が残る杉並区の上井草の一種低層住宅地に3階建で24世帯の小ぶりな「動物共生型マンション」として建てられた。1階には女優の田中美奈子さんが経営する、グルーミング施設と、ペットと一緒にお茶が楽しめる喫茶店も併設され、話題を呼んだ。大型犬もOKという新築マンションは都内には例が無く、あっと言う間の完売であったが、今時の相場としては割高感は否めない。
 先週の日曜日、住民の臨時総会時に殆どの世帯が参加して、各家庭より手作りの料理がフレンドリースペースに持ち寄られ、和気あいあいの住民懇親会が行われた。今時のマンションでこれ程の近所付き合いが出来るのも、ペットを通じたコミュニケーションのおかげだが、ペット嫌いの住人もいる。しかし、エントランスもエレベーターも人と動物の動線が違うのでマンション内でペットと遭遇することは無い。
 この日のメインイベントはカワベーカリー寄贈のスポンジケーキと、中沢フーズ寄贈の45%生クリームを使った、アイデアケーキコンテストだ。ケーキ作りに自信のある16世帯の創作デコがテーブルに並べられ、子供達の審査が始まる。「スマスマ」というTV番組で昨年放映された、イチゴで作ったサンタさんをたくさんのせたケーキが優勝した。子供の好きなマーブルチョコをちりばめたデコは準優勝。ダイス状にきざんだスポンジと缶詰のフルーツに生クリームとチョコで、不思議なお菓子の国を創作した作品には、意表を突かれた。とにかく楽しい1日であった。
 今年は皆で資金を出し合い、薪で炊く石窯をハーブガーデン内に設置する予定がある。ピザやナン、パンにステーキ、美味しいものが出来るところには笑顔が集まる。

スマトラ沖地震・インド洋大津波

 インド洋大津波による犠牲者は15万人を超えて、今なお100万人以上の人々が避難生活を送っているという惨状を連日の報道で知るにつれ、胸が締め付けられる。
 私は大のタイ好きで30年も前からプーケットやピピ島、サムイ島などをリュックサックを背負ってよく訪れたものだ。昨年は2月に大手リテイルベーカリーの友人と連れ立って、プーケットのパトンビーチに一週間滞在していた。常宿の海に面したパトンビーチのリゾートホテルは見るも無残に跡形も無いとのこと。家族揃って訪れたピピ島に至っては壊滅的との報道に、あの美しい楽園のようなビーチで数多くの観光客が被災した状況を想像すると一瞬の大惨事の恐ろしさに身震いするばかりだ。
 私の友人でもあるアプチャーさんが経営するプレジデントベーカリーはタイ国内でパンの売上シェア52%を誇る大企業だが、三台のトラックが津波にさらわれたと言っていた。ベーカリーの被災者の報告はまだ無いというが、心配だ。1月8日に私はプレジデントベーカリーが2月に稼動を始める第四工場の取材で訪タイするが、関連各社から義援金を預かって、アプチャーさんに手渡す予定だ。義援金は同氏を通じて被災者の元へ送られる。
 来週17日、わが国を襲った惨事である阪神大震災から10年目を迎える。「汝の隣人を愛せよ」を心に、少しでも多くの人の無事を祈るばかりだ。

*義援金をご提供下さった各社は以下の通りです。
㈱オシキリ、川口板金工業㈱、若林工業㈱、新日本機械工業㈱、冨士島工機㈱、㈱フライテクノ、関東混合機工業㈱、上田修氏、㈱日本パン菓新聞社

弊社社長 菅田耕司のコラム


記事を検索
カレンダー
12 | 2005/01 | 02
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

管理者用