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コラム 三寒四温

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会員制倶楽部

 2月20日、リョーユーパングループの直営店「ベルボワーズ」(博多大丸店)が20年の営業に幕をおろした。
 しかし、北村社長の変わり身は早い。年間5億円を誇る店舗の一店や二店を今では気にかけることもない。かねてより企画を進めていた会員制の「浄水クラブ(Jyousui Club)」が、3月1日グランドオープン、それに先駆けて今週25日に関係者にお披露目される。40名程が収容できる客席のゆったりした店で、一流シェフによる吟味されたこだわりの食材を活かしたフランス料理、ソムリエによるワインサービスでもてなしてくれる。麻雀個室やカラオケ個室も併設された接待型の会員制倶楽部だ。
 また、3月19日からはジャスコでニューヨークではNO・1の呼び声が高いエイミーズ・ブレッドのオーナー、エイミー・シャーバー氏を呼んで5日間のデモンストレーションを実施する。北村社長のバイタリティーと行動力にはいつも驚かされる。
 私は近々、「浄水クラブ」へメゾン・カイザーの木村社長と博多大丸の岩本常務と共におじゃまする予定だ。九州から新形態の食文化が発信されることを期待する。

ブランド力

 リョーユーパングループ(北村俊策社長)直営店舗「ベルボワーズ」は博多大丸からの退店要求を受けて、来週の20日、博多大丸と共に20年の歳月をかけて創り上げてきた「ベルボワーズ」というブランドが姿を消す。「ブランドとしての知名度が低い」という理由で、契約途上にもかかわらず退店要求を受けてのフィナーレだ。私はなんとも淋しい気がしてならない。「ブランド」は一朝一夕にして創られるものではない。博多大丸と共に幾多の苦難の道もあったろう。 20年という長い道のりで築き上げた「ベルボワーズ」という地方のブランドを閉店前に顧客はどう思っているのか聞いてみた。
 「残念だ」「続けてほしい」「どうして」「ジャンボガーリックはもう買えないの」と殆どの顧客はエールを送る。次に大丸に入店するベーカリーがどこかは知らぬが「ブランドベーカリー」としてこの地に合った顧客満足を勝ち得るのは至難の業だろう。ブランド力の低さの次に挙げられた理由は売上の低迷だ。今「ベルボワーズ」は20年間で得た商品開発力とノウハウをフルに活用して閉店セールを行っている。毎日150万円を売るこのパワーは博多大丸と共に創り上げた本当のブランド力の証ではないだろうか。地域のファンが待望する「ベルボワーズ」のリニューアルオープンが楽しみだ。

ワインの楽しみ方

 「生がきにはシャブリの辛口白ワイン」と言うのが一般常識となっているようだが、最近のソムリエの業界ではこの定説が揺らぎ始めているらしい。というのも肉類には赤ワイン、魚貝類は白ワインの信仰が崩れ始めているのだ。とある有名レストランで「今日のメニューに合ったワインを」と注文したところ、ソムリエがうやうやしくコルクを開けたのが、鹿肉のソテーには辛口の白ワイン。舌平目のムニエルにはライトボディの赤ワイン。一瞬言葉に詰まったが、飲んで食べて納得した。一言では説明できないが、少し淡白な鹿肉にはドライマティーニも合いそうだ。いつも口癖のように「フルボディのね」と注文していた自分の新たなる発見。魚貝類をいただく時にポルトガルのサングリヤなどワイングラスの中の果物を手でつまみながらグイグイ飲めるし、カニやムール貝、生がき等には絶妙な組合せだと私は思う。要は自分の楽しみ方の一つの方法なのだ。それを遊び心で提案してくれたソムリエに感謝したい。楽しみながら食す、いつもと違うコラボレーションは私の味覚神経を刺激して新たなる発見と驚きの世界へ連れて行ってくれる。イカの塩辛のオープンサンドにリンゴと柿とオレンジのカットが入ったサングリアの赤ワインは千円以下のライトボディな安ワインが良く合うと私は思う。
 3月17日、弊社のサンドウィッチイヤーのフィナーレを飾るレセプションで皆様にも是非味わって頂きたいものだ。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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