ワインの楽しみ方
「生がきにはシャブリの辛口白ワイン」と言うのが一般常識となっているようだが、最近のソムリエの業界ではこの定説が揺らぎ始めているらしい。というのも肉類には赤ワイン、魚貝類は白ワインの信仰が崩れ始めているのだ。とある有名レストランで「今日のメニューに合ったワインを」と注文したところ、ソムリエがうやうやしくコルクを開けたのが、鹿肉のソテーには辛口の白ワイン。舌平目のムニエルにはライトボディの赤ワイン。一瞬言葉に詰まったが、飲んで食べて納得した。一言では説明できないが、少し淡白な鹿肉にはドライマティーニも合いそうだ。いつも口癖のように「フルボディのね」と注文していた自分の新たなる発見。魚貝類をいただく時にポルトガルのサングリヤなどワイングラスの中の果物を手でつまみながらグイグイ飲めるし、カニやムール貝、生がき等には絶妙な組合せだと私は思う。要は自分の楽しみ方の一つの方法なのだ。それを遊び心で提案してくれたソムリエに感謝したい。楽しみながら食す、いつもと違うコラボレーションは私の味覚神経を刺激して新たなる発見と驚きの世界へ連れて行ってくれる。イカの塩辛のオープンサンドにリンゴと柿とオレンジのカットが入ったサングリアの赤ワインは千円以下のライトボディな安ワインが良く合うと私は思う。
3月17日、弊社のサンドウィッチイヤーのフィナーレを飾るレセプションで皆様にも是非味わって頂きたいものだ。
3月17日、弊社のサンドウィッチイヤーのフィナーレを飾るレセプションで皆様にも是非味わって頂きたいものだ。