麦秋
「水無月」とは古来、梅雨の合間に好天が続き、田んぼの水が干からびることからそう呼ばれたと前回書いた。「水無月」のタイ国に行ってきた。バンコクの中央駅ホアラロンポーンからチェンマイ行きの夜行寝台列車は発車ベルが鳴ることもなくすべるように駅を出る。三十分も走ると車窓には、むせかえるような緑の田園風景が際限なく広がる。ぼんやりしていると緑の風景から黄金色の風景に変わる。そう六月は麦茶や麦飯の原料となる大麦が色づき畑一面が黄金色に輝き、まさしく「麦秋」の時なのだ。「水無月」と同様に日本では初夏の訪れの季語として使用される。
この時期日本の相模湾ではスルメイカの子供、ムギイカ釣りが最盛期を迎える。身が柔らかく美味しいムギイカの煮付けを肴に良く冷えたビールを飲り、仕上げは麦とろ飯。こんな季節の食卓にパンの需要は右肩下がりだ。暑い時期のパンの食べ方、調理方法に何か良いアイデアはないものか、製パン各社の今夏の新商品に期待したい。
この時期日本の相模湾ではスルメイカの子供、ムギイカ釣りが最盛期を迎える。身が柔らかく美味しいムギイカの煮付けを肴に良く冷えたビールを飲り、仕上げは麦とろ飯。こんな季節の食卓にパンの需要は右肩下がりだ。暑い時期のパンの食べ方、調理方法に何か良いアイデアはないものか、製パン各社の今夏の新商品に期待したい。