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コラム 三寒四温

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神の手

 バンコックのスリウォン通りにある「キャック・レストラン」のふかひれスープは、いつ食べてもその味の深さに驚かされ、感動させられる。今回は国連大学に勤務する妻の友人の素敵なお嬢さんと一緒のディナーだったから格別だったのかもしれない。バンコックでは三時間だけのタイムリミットの中で、忙しい身にもかかわらず、ディナーとタイ式マッサージをご一緒させて頂いた。
 六〇分・二〇〇バーツ(日本円で約五六〇円)、スリウォンの「有馬温泉パート1」というふざけた名前のマッサージパーラー「一二六番」の番号札を付けた歳の頃は五〇前後の女性(何故か名前は聞いたことが無い)、私はこの一二六番にぞっこんなのだ。なにしろマーッサージ後の体の軽いこと軽いこと。強いけれども、イタキモというだろうか、連続技でツボを押しまくる「ア・イタタ、ア・イイヨ」てな塩梅でグッスリ眠ってなんかいられない。だが次の日も疲れは残らず、日本に帰って二週間位は疲れ知らずだ。その日はお嬢さんに一二六番を譲ったところ「たった六〇分で心身共にリフレッシュさせてくれる一二六番さんの手はまるで神の手だ」と褒めちぎった。そしてキャック・レストランのふかひれスープと締めのアワビご飯を食べた感想は「一口目で絶句、二口目で泣き、三口目からは覚えていない」と言わしめた。
 そんなおいしい料理の国の製パン事情は目を見張る程の発展ぶりで、一部のベーカリーの品質はすでに日本のレベルに達している観がある。タイ料理をアレンジした創作無国籍レストランのルヴァン入りバゲットは絶品で、キッチンの後ろにはメゾンカイザーの木村周一郎氏が隠れているのでは、という程である。今後もタイの新興レストランとパン業界の動向には目が離せない。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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