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コラム 三寒四温

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老舗の看板

 環境変化に対応できなければ企業は存続できない。この十年の間にパン屋さんは随分廃業に追い込まれた。三年に一度出版している弊社の「パン業界名鑑」を編集するつど、その実感が増す。
 二代目や三代目がその店を継ぐ意思が無く、また店主も現状に甘んじる。大手ホールセーラーでも「販売店会」が縮小されたり、雲散霧消で今やその実態は遠い過去を思い起こさせる。スーパーが安売りするから売れないと嘆く。有名リテイルが近所に出店したので廃業を決断するなど、なんとも情けない話しがたくさんある。急激な市場の変化の中で新たな成長を見い出せないベーカリーは確かに廃業や転業を余儀なくされたのは事実である。特に「老舗」と呼ばれる店が多かった観がある。変化のスピードが激しい時代になる程老舗が廃業に追い込まれるというのは、古い企業ほどしがらみが多く、変革が難しいということなのか。この問題に正面から取り組んでいるのが「ダイユー」のようなコンサルティング業だ。次の収益の柱を確立するために、二世・三世の教育と、多店舗化やスーパー・ホールセーラーとの商品の差別化、そして極めつけは斬新な店舗デザインだ。一見何の変哲もない店舗なのだが、一歩中へ入るとあれもこれも買ってしまう。アットホームで活気のある商品構成と従業員の対応は購買意欲を刺激するのだろうか。「もはや老舗の看板は信用の代名詞ではなく、改革出来ない企業の代名詞なのかも」などと言われぬように新しい変革の道を自ら探すことにある。ダイユーのような企業を活用すれば、我が業界も新境地が望めそうだ。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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