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コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
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めざせD-0

「中はしっとりしているのに、耳はパリッとしてるわ」
 「モチッとした食感に続く甘味が意外と爽やかだね」
  先週、北海道札幌市郊外にあるロバパンの恵庭(えにわ)食パン工場の新ラインを見学したあと、袋詰めされたばかりの五枚切り「本仕込み」を試食したときの、我が編集部の市村編集長との会話だ。 メーキャップはオシキリ、オーブンはフジサワのスパイラル、スライサーからパッケージは富士機械というシンプルなラインで毎日二十一時間稼働して、二万五千本の食パンを焼成する能力があるという。
 「昨日、A・I・Bの監査がございまして、合格点をいただきました」と、プロパーの坂爪製造部次長は胸を張った。さらに、我々の会話に耳を傾けながら、「ここまで来るには長い道のりがありました。二〇〇〇年十月にフジパンさんにご協力いただいて旧工場で初めて『本仕込み』を焼き上げて試食したとき、我々は涙しました。これからは、こんなにおいしいパンがつくれるんだ」と。
 「これはまだまだ『本仕込み』とはいえませんな」と、当時、あけぼのパンの社長からロバパンの専務として札幌に赴任して来た長谷川専務の言葉がいまだに耳に残っているという。それからは連夜のテストベークに明け暮れた。
 ミッフィーがプリントされた「本仕込み」が、三ライン体制で次々とコンベアーに乗って運ばれてくるさまは、まるで“おもちゃの国”のパン工場に迷い込んだみたいで、見ていて楽しい。
 「D-0でお客様が食べていただけたら感動ものですね」と、編集長。  「課題はたくさんありますが、一層の努力で焼きたてのおいしさをお客様に味わっていただけるよう、皆で頑張ります」

桜の季節に

 四月から幼稚園の年長さんだね。桜がちらほら咲き始めた先週、春休みに入った私の孫が会社へ遊びに来た。家内が買い与えたシャボン玉で、キャッキャッと無邪気に階段の踊り場で遊んでいる孫はかわいいものだ。孫は「目に入れても痛くない」とは良く言ったもので「あのね、そんでね、この前はね・・・」と、かわいい声で止め処もなく話し始める孫に目じりを下げてウンウンとあいづちを打つ私。学校の事、友達の事、ゲームの事、シャボン玉であそびながらしゃべり続ける。少子化社会の申し子のような一人っ子の孫は一人遊びも得意なようだ。ゲーム機があれば一日中一人で遊んでいるらしい。コンピューターや携帯で遊ぶのにはまだ早いけれど来年には小学校の一年生になり、これらの機器を使いこなして、現代社会のさまざまな情報が錯綜する世界を知ることになるのも時間の問題だろう。
この時期、一人っ子の人格はどのように形成されていくのだろうか。いじめ問題や反抗期など親にとっては頭の痛い時期でもあるが、人間としての"人格"が形成されるのもこの頃であり、私としては早く年の差のない兄弟ができればいいなと心配でならなかったが、今年何とか二人目を授かったらしく少し安堵した。子供のための英会話教室、ピアノ教室、お絵かきと水泳教室。自分の意思でスキルアップするのか停止するのか自分で決めるのもこの頃なので好きなこと探しはたくさんさせてあげたいものだ。<することがたくさんあって団塊の世代に生まれた私には隔世の感がある>。この頃の一人っ子だった私は庭先で筍の皮の中に赤い梅干をいれ三角にして輪ゴムで結んだおやつを吸いながら犬と遊んでいた思い出しかない。今で言う"引きこもり"らしく友達と遊んだ記憶がない。親とのコミュニケーションも殆どなかった。日本の家族で親が子供と一諸にいる時間は欧米に比べると極端に少ないらしい。 外資系の会社の社長をしている私の友人は、年に三度ほど10日間ずつ位どっぷりと子供との対話の時間を持ち、そのためには好きなゴルフも封印するという。子供の人格を形成するのは、他でもない"親"の役目なのだとつくづく感じさせられた。私が娘にできなかったことを私の娘に期待してもそれは無理というものか、この歳になると感慨深いものがある。仕事大好きのご同輩はいかがですか。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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