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コラム 三寒四温

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おいしいラーメンが食べたい

今年のクソ暑い猛暑日でさえ、なぜか熱々のラーメンが食べたくなるのは不思議なもので、有名店と言われる店の前は 炎天下でも長蛇の列だった。私の会社の前に「大勝軒」が今春、オープンした。いまだに行列が絶えることがなく、汗をふきながらサラリーマンが今夏も30人ほど並んで待っていた。
早稲田通りと環七通りはラーメン街道と言われるほどラーメン店が多い。先日、会社の帰り道に前から気になっていた新店に家内と寄ってみた。早稲田通りを阿佐ヶ谷に向かって環七をくぐり、お伊勢の森を過ぎた辺りの右側にその店がある。大きな白暖簾に達筆な墨文字で「らあめん」の文字が躍る。いかにもうまそうだ。暖簾をくぐると10席ほどあるL字型のカウンターは満席で、客は会話するでもなく、皆、黙々と麺をすすっている。店側の“いらっしゃい”の元気な掛け声も無く、妙な雰囲気だ。すぐに席があき、ラーメンと味噌バターラーメンをオーダーした。ものの3分もしないでカウンター越しに手渡されたラーメンは、とんこつ醤油味なのか、うす白いスープの上にチャーシュウが1枚とメンマのまわりには背油が浮いている。まずはスープをレンゲでひとくち。「ん!いけるね」麺もひとくち、「細麺だけどスープをしっかり絡めてのどにおいしいね」と家内と目で会話をする。しかし、ふたくち、みくち、と進むにつれ「おや?」ってな感じで家内が目を返す。チャーシュウは3枚肉を3時間ほど煮込んだのだろう、やわらかくて味もそこそこなのに肝心の主役が主役を呈していない。最初の一口からのこの落差はなんなのだ!!草々に勘定を済ませて店を出た。「もう2度とこないね、この店」「こういうお店って意外と多いのよね」「そうそう、最初はうまいが後はまずい」「それぞれがいい味を出しているのに麺のコシやスープにメリハリが無いから一つの器で一緒になると互いが喧嘩してしまうのね」「ひとくち目はまだお互いを知らない」(笑)「各々の個性が徐々に薄れてしまい中途であきてしまう」「恋愛と一緒だね」(笑)。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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