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コラム 三寒四温

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カスバ

 モロッコ最果ての地、サハラの砂に覆われたスミアドの砂漠をラクダに乗って散策した。ヒトコブラクダのプソル君の、揺れるタイミングさえつかんでしまえば意外と乗り心地が良い。ただし小さな段差でも要注意だ。前のめりの姿勢の時はグッと両手を首輪に付けられた鉄製の鞍で踏ん張らないとつんのめってしまうからだ。だからラクダから降りる時には特に慎重にしないと転げ落ちてしまう。それは、ラクダが人を降ろす時はいきなり両前足を曲げてから後足を正座させるからだ。とにかく無事下ラクダ?(下馬)できた。ラクダに乗った感想は?って。見渡す限りの砂漠を歩き回るだけですから。まあ楽しいって言えば楽しかった。そんなところでしょうか。 プソル君に別れを告げランドローバーにて宿に帰り遅い朝食をとる。薄く焼いたアラビアパンは焦げ目が香ばしく、蜂蜜とアルガンオイルを混ぜたジャムをたっぷり塗って濃い目のコーヒーでいただいた。羊肉で出汁をとったハリラスープはヒヨコ豆やトマトがたっぷり入って具沢山だが香辛料がかなりきつい。しかしアラビヤパンには良く合うと感心した。 さあ、今度はカスバ街道へ出発だ。世界中のロッククライマーが練習に訪れるという15kmに及ぶ切り立った岩壁が立ちはだかるトドラ渓谷は、まるでグランドキャニオンの様だ。ここを抜けるとカスバ街道きっての美しいオアシスとして知られるティネリールの町へと出る。ここに世界文化遺産のカスバがある。カスバとは城壁で囲まれた要塞のことで、ドロと牛糞やワラ、砂利などを固めて作ってあるので、30年に一度は手入れをしないと朽ちてしまうらしい。このグラウィのカスバは1300年代に作られたものらしい。修復はしているものの、いつ崩れるのかもしれないので今は立ち入りを禁じられている。城壁の物見やぐらの上にはコウノトリの巣が作られていた。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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