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コラム 三寒四温

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本物の味

  私は朝食に納豆を食べる事が多いのですが、いつも不思議に思うことがあります。「このタレとカラシはいらいな」と。そう思っていた矢先に、どうした事でしょう。液体のタレではないゼリー状のタレの出現です。どうしてこの不必要なものをセット販売しなくてはいけないのかな。おいしい醤油があれば納豆はおいしく食べられるのに、と思っていましたが、納豆好きな友人とうまいもん談義をしていた時にそのナゾが解けました。
友人いわく「カラシは納豆臭さを消すためで、タレは昔みたいに一本ずつワラに詰めての作業から大量生産へと変わり、発酵室に大量の納豆を詰め込む。そのため酸欠状態に陥り、納豆菌の働きが鈍って不十分な発酵のまま出荷されるので、その味を隠す役目なんだよ。だから昔の納豆は臭くないけれど、大量生産の納豆は臭いでしょう」。そう言われればそうですね。ワラに入った水戸納豆はとてもおいしいけれど、なかなか手に入らない。もちろん、タレやカラシは入ってません。
 本物の味は忘れられつつあります。
 本物と言えば「割り干し大根」を会社の近くのスーパーで見つけて小躍りしました。私が小学生の頃、母の郷里で毎日のように食べていた漬物です。青首大根を細切りにして乾燥させたもので、そのまま1時間程、水に浸してあとは適当に切り、七味と醤油をかけるだけ。『ポリポリ、ピリ辛』のこの割り干し大根に日本茶は欠かせません。そうです。これぞ田舎のアフタヌーンティーです。都会のど真ん中で見つけた本物の味、そしてなつかしい味。どうぞ読者の皆様もお試しあれ。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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