安売りは恥
回転寿司チェーン大手のカッパ・クリエイトの低価格キャンペーンは、展開店舗を拡大したものの客数が減少して既存店売り上げ高が落ち込んだと6日付の日経新聞朝刊に小さく乗っていました。通常1皿105円のものが、キャンペーン中は1皿90円に値下げしているにもかかわらず客数の減少は何を語っているのでしょうか。極端な単価の設定は消費者の不安をあおるだけで、むしろ「こんなに安いのには何か訳がありそうだ」と感じられても仕方がありません。
頼もしい話題があります。外食の業界団体である日本フードサービス協会の新会長に、美濃吉の佐竹力総社長が就任しました。美濃吉の佐竹さんといえば、弊社の60周年記念セミナーの中でご子息の洋吉専務が「伝統革新~老舗の挑戦」と題して熱く語って頂いた中で「290年続く老舗として伝統を守るだけでなく、時代に応じて勇気を持って挑戦し続けることが老舗の仕事」と語っておられました。そして、「真心を込めて作った商品を必要以上に安く売ってはいけない」。そのお父上が会長就任の挨拶で近年の低価格戦略について「一銭でも高く売るのが原点で、安く売るのは恥」と語り、「業界は低価格に頼るばかりで商品開発ができていない」とばっさり切り込んでおりました。
時代のニーズを的確に捉えながら、新たな食文化を創造し続けることが我々食に携わる者にとっての使命かもしれません。安易に安売りに走る企業の姿勢を消費者は決して望んではいない、ということでしょう。私がよく使う言葉、〝五感を感じて〟商いをする、そこに〝価格〟が生まれてくるのではないかと。いかがですか?
頼もしい話題があります。外食の業界団体である日本フードサービス協会の新会長に、美濃吉の佐竹力総社長が就任しました。美濃吉の佐竹さんといえば、弊社の60周年記念セミナーの中でご子息の洋吉専務が「伝統革新~老舗の挑戦」と題して熱く語って頂いた中で「290年続く老舗として伝統を守るだけでなく、時代に応じて勇気を持って挑戦し続けることが老舗の仕事」と語っておられました。そして、「真心を込めて作った商品を必要以上に安く売ってはいけない」。そのお父上が会長就任の挨拶で近年の低価格戦略について「一銭でも高く売るのが原点で、安く売るのは恥」と語り、「業界は低価格に頼るばかりで商品開発ができていない」とばっさり切り込んでおりました。
時代のニーズを的確に捉えながら、新たな食文化を創造し続けることが我々食に携わる者にとっての使命かもしれません。安易に安売りに走る企業の姿勢を消費者は決して望んではいない、ということでしょう。私がよく使う言葉、〝五感を感じて〟商いをする、そこに〝価格〟が生まれてくるのではないかと。いかがですか?