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コラム 三寒四温

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モーニング・ステーキ

 アメリカに行ったら、私は朝、昼、晩三度の食事にステーキを食べられるほどに〝肉食系壮年〟でございます。団体旅行ではホテルのヴァッフェで毎日々同じような料理を食べることになりますが、そこはコソッと抜け出して町のベーカリーレストランやファミリーレストラン風の店にひとり入って〝モーニング・ステーキ〟を注文します。なにせ朝ですから小さめのステーキで約ハーフパウンド(230g位)がどこの店でも変わりないことに最近気が付きました。そしてサーロイン、フィレ、リブアイなどの部位の説明もなくメニューには「モーニング・ステーキ$13・99‐(朝の平均値)」としか書いてありません。もちろんウエイトレスも焼き加減は聞いてくれません。ステーキを待ちながらコーヒーを飲むこのひと時が私にとっては至福のひと時です。マグカップのコーヒーは、もう3回もウエイトレスがおかわりを注いでくれています。隣のソファーでは6枚重ねのパンケーキにメープルをこれでもか!というほどたっぷりかけてほおばるNY市警の警官、その先のソファーにはエリートサラリーマン風のメガネの紳士がコーヒーのマグカップを持ったまま、新聞に釘付けです。このウォッチングも楽しいですね。
  そしてやって来ました、モーニング・ステーキ。久々のご対面でございます。皿の中には少し焦げた赤身のステーキとフレンチフライがその横に山盛り、別皿にはトーストが3枚添えられております。私は塩、コショウをステーキにふりかけ、卓上に置かれたAワンステーキソースを回しかけます。そうなんです、なぜかモーニング・ステーキはどこで食べてもノー・テイスティ、だから自分で味を付けるのです。「やはりねー」朝の焼き加減はウェルダンの赤身肉、脂もスジもあります。切れないナイフとフォークで格闘することしばし、切り分けられたひとつを口に放り込み、カミカミのスタートです。スジのある肉はモンゴウイカの刺身のように噛んでは飲み込むタイミングに苦慮します。「オッ、いい味出てるよ。いいね々、よし、噛み切れた」。あー、和牛では味わえない独特の噛み心地、うまい!やっぱアメリカの朝はステーキですね。アメリカ牛さん、ありがとう。次号は昼のステーキ

弊社社長 菅田耕司のコラム


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