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コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
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三藤さんの手品

 去る6月2日、ゲストを招いて、そして気の合う私の友人20名を青山のフレンチレストラン「ブノワ」に誘って、楽しい食事会を開きました。ゲストの一人が一昨年お亡くなりになった故中川昭一代議士の奥様の中川郁子(ゆうこ)さん。とてもお元気で、相変わらずお美しい。毎週末には地元、北海道の帯広市に帰っているとかで「すわ、出馬か?」との問にニコニコしながら「お答えできません」と、やんわりと切って返されました。横浜ベイスターズの尾花高夫監督ご一家も駆けつけてくれました。尾花家の次女で、今年19歳になる貴絵(きえ)さんも美しいお母さんと同席してくれました。身長は監督に似て173㎝と長身のスレンダーなボディーに母親似の美貌で、オスカープロモーションから今年モデルデビューだそうです。ポンパドウルの三藤社長の前に座った貴絵さんは、次から次へと繰り出される三藤マジックに終始笑いっぱなしで、久しぶりの手品に郁子さんも「アラ、まぁー」と手で口を押えながら目をぱちくりさせて隣の席から〝ネタ〟を覗き込んでいます。シャンパンで乾杯、運ばれてくる料理に舌鼓を打ちながら、おしゃべりは尽きません。
 ここ「ブノワ」は、アラン・デュカス氏が銀座のシャネルビル最上階にシャネル社とコラボして開店したフレンチレストラン「ベージュ・東京」よりもリーズナブルなお値段で、おいしく、身体に優しい食材を基本コンセプトに氏が日本で2番目にオープンしたレストラン。フレンチの命でもあり、そして大事な基本でもあるソースは、さすがアラン・デュカス氏の手による指導でパリの格調高いレストラン「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」やモナコの「ルイ・キャーンズ」(この2店は以前、弊社海外研修ツアーで料理を堪能しております)に勝るとも劣らない王道の味に「この値段でこの味とは!」と、うならされるばかりです。食事の中盤にアラン・デュカス・ジャパンのファブリス・ルノー社長が顔を出してくれました。ルノーさんとはもう10年以上の付き合いになります。「フレンチよりも、日本にはおいしい料理がたくさんあるよ」と、よくこのコラムにも登場する高円寺の知る人ぞ知る手作り餃子の名店でカウンターに4人しか座れない「餃子の赤点」や、料理に合わせた酒とうどんが楽しめる「さぬきや」などにお連れしましたが、それからは足しげく私に隠れて奥さんやお子さんを連れて通っているとかで、A級グルメもB級グルメもおいしいものはさすがに分かっておられる、料理の話が合う楽しい仲間の一人です。
 さあ、2011年も日本全国梅雨入りして後半戦に突入しました。仕事も政治も野球も悔いを残すことなく、それぞれの立場で頑張れば一日も早い復興につながることでしょう。

大還暦

「人間50年、下天のうちに比べれば、夢、幻の如くなり」と、織田信長が本能寺の変で燃え盛る部屋の中、一人舞って絶命されたという有名な下りの〝人間50年〟は当時の平均寿命でもあったようで、ましてや本卦還りのお祝いの還暦まで〝長寿〟すれば、それはそれは大騒ぎで、当時は魔除けの意味で赤色の産着に使ったのを生まれたときに還る意味で赤頭巾やチャンチャンコを贈って祝ったらしいのですが、今でも一部の地方ではこの習慣は残っているらしく、時たまネットの動画サイト等で赤いチャンチャンコを着て満面の笑みのおじいちゃん、おばあちゃんも見かけます。現在、社会では会社での定年や第二の人生としての再スタートの目途として還暦が祝われるのだと思われます。四年前の私の時は人生60年の感慨はさほど感じられなかったものの、お祝いは盛大に、とは言っても仲の良い友人たちを招いての食事会で、楽しい主役としてのひと時を過ごしたものです。さすがに赤いチャンチャンコは着ませんでした。
 そして時は流れ、今年の6月10日には家内が還暦を迎えます。バツイチ同士の私たちには4人の子どもと11人の孫がおります。そして家内の兄弟も含めての還暦パーティーの幹事は長男が取り仕切るのですが、ナンか、私も今からワクワクしております。家内の泣き顔と思いっきりの笑顔を想像してしまうので……。
 家族のキズナの楽しいパーティーの企画は、そろそろ子どもたちに任せることにしましょう。子どもたちにとやかく文句を言う役のそろそろ引退時期が迫ってまいります。好々爺になるのも、時の流れかな。夫婦そろっての還暦は、合わせて120歳超えの大還暦が、今流行りの引退の〝一定の目途〟になります。

同意語

先週のことでした。国際線の機内で全日空のCAの女性に「新聞を一部お願いします」と、声をかけると「ハイ、アサヒとサッポロ、キリンがございま……。アッ、すみません(笑)」。こんな間違いは大いにケッコウですね。旅の疲れもこの笑いでいっぺんに吹き飛んでしまいました。この話には続きがあります。しばらくするとそのCAは朝日新聞とアサヒ・スーパードライを持って来たのです。ユーモアがあって楽しい方でした。僕も時々弊社の海外研修旅行で添乗員の女性に〝キャディさん〟なんて声をかけて、全員から大爆笑をいただいたことは楽しい思い出です。
 さて、ひさしぶりの日本です。とは言っても9日ぶりなのですが、いやしい私の頭の中は食べ物のことでいっぱいです。海外旅行から帰国して一番に食べたいもののナンバー3は、ある雑誌の統計によると寿司、ラーメン、カレーライスの順で、これ本当かな? わたしの場合は何といっても1位は立ち食いそば、しかもゴボウの天麩羅がなければいけません。かつおの出し汁のニオイにつられ、食券を買い求め、店員に「うどん」か「そば」かを聞かれる前にカウンターにバンッ!と置くと同時に「ソバで」と立ち食いの〝通〟ぶりを発揮します。そして「ネギ、多めでお願いします」のひと言はとても大事です。〝別料金にならない程度〟という意味で、レストランに行っても「ご飯多めでね♡」、〝大盛りではないよ〟と同意語なのでございます。
 大粒の雨が強風に舞ってベランダの床を濡らしています。目の前のビルの工事現場に20mはあるでしょうか、クレーン車に吊られたワイヤーがブルブルと風にあおられています。立ち食いそば屋は歩いて10分、この天候じゃあ、ちょいとつらいものがありますね。ならば、「冷蔵庫にあるもので今夜はしのぐか」と独り言をいったら、乾燥機から出した洗濯物を畳んでいた家内が〝ホッ〟としたのか愛犬にチューをしながら「大賛成!」とはしゃいでいました。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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