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コラム 三寒四温

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野に咲くバラ

 私の大好きな、そして尊敬の人でした。
 オリエンタル酵母工業の社長になられたとき、「パンの窓を通して考える」というコピーを作られた内藤利邦さんは確かにクリエイティブな方でした。創造的な中にも確固たる自信がみなぎっていました。独創的な中にもロマンがありました。とにかく内藤さんは存在感のある方でした。ご自身の考えをしっかりもたれていて、その言葉にはいつも重みがありました。内藤さんにはオーラがあり、カリスマ性すら感じられました。そして長年の研究やたくわえられたその学者のような豊富な知識から雑学のうん蓄にいたるまで理路整然とされた物腰、物言いに誰もが背をシャンとして耳を傾けました。
 通夜の日の朝、私はいつものように家内と連れ添って池ノ上キリスト教会の日曜礼拝へ出かけました。そして私にみ言葉が与えられました。
 ――彼は傷んだ葦を折ることもなく、くすぶる燈心を消すこともなく誠にもって公義を尽くす。彼は衰えずくじけない。ついには地に公義を打ち立てる島はもその教えを持ち望む――。
 旧約聖書のイザヤ書42章、3節から4節のみ言葉です。公義とは〝道〟の意味があります。神様がつくられた〝命の道〟です。内藤さんは信念の道をつくられ、社長、会長を歴任されてそしてそのように歩んで来られました。ですから、その功績は偉大です。
 とても楽しみにしておられた11月10日に開催されたNOBU TOKYOでのディナーの席には内藤さんはお見えになりませんでした。でも通夜にそのシャンパンとワインを持っていきますから、天国で楽しんで下さい。私の父も待っていますから。
 「菅田君、このワインはまるで野に咲く一本のバラのようだね」。今度はどんなイメージなんですか。もっとたくさん教えてくさだい! 内藤さん。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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