オペラ・キャンディード
兵庫県の淡路島を訪れて、2003年から展開している「パソナチャレンジファーム」を見学してきました。これはパソナグループが、農業分野で雇用を生んでいこうと始めたプロジェクトの1つで、農業分野で起業したい人材を支援する農業ベンチャー支援制度の一環だそうです。1988年に建設されて、少子化による統合で廃校となった鉄筋3階建て校舎(延べ1637㎡)を昨年、市から無償貸与され、これらを活用した地域活性化に着手して、農作物の加工所、カフェ、コミュニティサロン、薬用植物などの水耕栽培施設の建設などを計画しています。そして2011年4月13日には、〝芸術〟と〝農業〟による若者の人材育成のための「COCOCALA村」の入村式が行われました。これは農業と芸術、地域産業を結びつけて地域活性化を図ることができる人材を育成することが目的で、社会人として必要なビジネス基礎を学ぶ研修のほか、芸術家に必要なマネジメントスキルや企画力を習得するために、プロの芸術家に研修講座を実施してもらうなど、芸術活動と農業による新しい事業スタイルの提案で、現在170名の芸術家のタマゴ達が活動しています。昨年の12月には島のホールにて「ONE STEP~ここから始まる最初の一歩~」と題したオリジナルショーを開催して、島の近隣住民の皆さんにタップダンスや連太鼓など日頃の練習の成果を披露して交流を深めました。ファームで作った淡路島玉ネギも元気に育って、評判が良いそうですよ。
淡路島は景色が美しい。空気がキレイだ。人情味がある。何よりも魚が旨い! しかし、育ち盛りの若者には必要不可欠なパン屋が無い! 町の人もおいしいパンが食べたいハズだ。という訳で、ここにベーカリーを作りたいのでアドバイスを…という事での訪問でしたが、何とか年内には本格的なCOCOCALA村ベーカリーが誕生できそうです。その暁には、ぜひ芸術家を目指す皆さんで演じてもらいたいものが1つあります。私の好きなオペラ「キャンディード」です。18世紀のフランスの思想家ヴォルテールの小説が原作で、バーンスタインがオペラにしました。終幕の合唱に、このプロジェクトと共感できる象徴的な一節があります。
「夢想家は好きな世界を夢見ればいい。エデンの園は見つからない。僕らは賢くも善人でもない。精一杯やるだけ。家を造ろう、森を拓こう、農園を育てよう」。
地産地消を合言葉に、地域に密着して地域の活性化を図りながら芸術と農業を学ぶ。ナント素敵なプロジェクトではないでしょうか。ブラボー!
淡路島は景色が美しい。空気がキレイだ。人情味がある。何よりも魚が旨い! しかし、育ち盛りの若者には必要不可欠なパン屋が無い! 町の人もおいしいパンが食べたいハズだ。という訳で、ここにベーカリーを作りたいのでアドバイスを…という事での訪問でしたが、何とか年内には本格的なCOCOCALA村ベーカリーが誕生できそうです。その暁には、ぜひ芸術家を目指す皆さんで演じてもらいたいものが1つあります。私の好きなオペラ「キャンディード」です。18世紀のフランスの思想家ヴォルテールの小説が原作で、バーンスタインがオペラにしました。終幕の合唱に、このプロジェクトと共感できる象徴的な一節があります。
「夢想家は好きな世界を夢見ればいい。エデンの園は見つからない。僕らは賢くも善人でもない。精一杯やるだけ。家を造ろう、森を拓こう、農園を育てよう」。
地産地消を合言葉に、地域に密着して地域の活性化を図りながら芸術と農業を学ぶ。ナント素敵なプロジェクトではないでしょうか。ブラボー!