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コラム 三寒四温

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御宿の懐かしい味

アワビとトコブシの違いがわかりますか。アワビの殻についている鰓呼吸のための穴は4~5個なのに対し、トコブシは6~8個の穴があるんです。ですから、小さいからといって「これトコブシじゃん」は不正確なのです。まずは穴を数えましょう。ちなみに成長するにしたがって順次穴は埋まり、新しい穴が適正に現れるそうです。家内はアワビが大好きで……、ていうか、たいていの人は好物ですよね。少しお高いのが気になりますが。
 さてさてウンチクはこのぐらいにしておいて、アワビのおいしい食べ方をふたつご伝授しましょう。まずはアワビの肝炒飯。肝は包丁でよーくたたいてペースト状にします。アワビのカラ程の少量のご飯を炒めてから、肝のペーストを絡めて塩、コショウするだけで海の香りが漂う黒いアワビ肝炒飯の完成です。うーん、ぜいたく!
次はアワビの肝をよーくたたいてから、少量の生姜の千切りと赤みそを肝と同量、混ぜてたたき、さらに混ぜてたたき、よーく馴染ませて小皿に盛り、厚めにスライスしたアワビをこの肝味噌につけて食べる、ただそれだけ。私としてはこの食べ方がアワビの旨味をさらに引き出してくれる最良の方法と思っております。このふたつの食べ方は私がまだ学生の頃、千葉県は御宿(おんじゅく)の漁師民宿に泊まった時に特別に伝授してもらった料理方法です。
巷では鉄板グリドルや炭火の網の上で踊らせてから目で見て楽しんで食べるのがもてはやされていますが、私は嫌いですね、柔らかくなったアワビなんて。あのコリコリとした食感を楽しみましょうよ。ま、好き好きですけれども。柔らかいアワビなら缶詰がおすすめです。大きめのアワビが2個、たっぷりの煮汁と共に入っています。料理方法はたくさんありますが、煮汁と残った、というより少しとっておいたアワビを細かく切ってカヤクご飯にするんです。超旨いですよ。またおかゆをつくっても美味ですね。いまの時期なら泉州の水茄子を塩で揉んでから手で割いて、和辛子をつけて一緒に食べましょう、ベストマッチです。どうぞ試してみてください。

私たちの覚悟

 先週、NHKのクローズアップ現代「もう病院で死ねない~医療費抑制の波紋~」を観ていて、無性に腹が立ちました。医療の現場は、医師・看護師の不足、そしてベッド数の不足が慢性化しています。次から次へ押し寄せるように来院する患者に、重度の障害のある入院患者もリハビリ途中の患者も退院を余儀なくされ、そして一方的に在宅治療を通告されます。例えば、立つ事もままならない独居老人は、1日2回訪問する介護士に排泄と食事の世話をしてもらうそうです。
 入院時には歩いて来た人が、歩けなくなってから退院させられる。65歳以上の高齢者入院の半分がこの現実に直面しているとのことで、65歳の私にとって他人事ではありません。政府が医療費を抑制した結果、こうした現実の中で助けを求めても聞き届かない。そして、私たちの目の届かない世界が他人事としか映らない状況は、今もなお福島原発事故でふるさとを追いやられて、不自由な仮設住宅に暮らしている人々の悲痛な叫びに似ています。洪水のように流されたメディアのニュースも激減して、喉元過ぎれば何とやらの国民性にも責任があるのかもしれません。
 そんな折、とうとう出てきました、「生活保護の実態!」。私はこの制度を以前から不思議でならない忸怩たる思いでいたものです。日本の生活保護受給者は今や200万人を超えて、その支給額は4兆円に迫る勢いとか。健常な足で窓口に保護費をもらいに行き、パチンコ店に直行する人。車で乗り付けて受給してから競艇に行く人。北海道に住む若い母親は、子供3人で受給額27万円。それでも少ないから増額して欲しい、と報道されていました。いまどき手取り27万円をもらえるOLが日本にどれだけいるでしょうか? 4兆円近くのうち、どの程度が不正受給なのか実態は不明ですが、「働かざる者、食うべからず」は果たして厳しい格言でしょうか。不正受給Gメンの働きを期待せずにはいられません。自立する国家を、そして再びGDP世界No.1を目指す日本にしようではありませんか。そのためには、まず私たち国民の〝覚悟〟と〝意識〟が大切でしょう。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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