焼芋
今年の秋も〝ストーン〟てな感じでやってまいりました。サンマやキノコがおいしいぞ! と、期待に胸をふくらませてデパ地下を散歩しながら献立を考えたり、旬の料理を有名店で楽しもうかな、なんて考える秋は一番幸せな季節ですよね。ところが今年は「アレー」ですね。朝方には顔を刺すような寒気が列島を覆ったり、夜は例年に比べて、底冷えが厳しい。なのに日中はおだやかに太陽が顔を出す。これでは体内の季節時計が悲鳴を上げている事でしょう。秋は、目いっぱいに一番で駆け去って行くかのように、まるで「孫子」の〝疾(はや)きこと、風の如し〟です。そうなんです、冬がもうそこまで来ているんですね。食を、読書を楽しみ秋を感じる。深まる秋に見上げれは、燃え上がるような木々にハッとするような、そんな秋は今年の東京では期待できそうもありません。
秋の旬の代表といえば、松茸。とはいえ国産はとにかく高い。〝0〟がひとつ多いのはどういう事? カナダ産のは白くてカサが開いていて、まるで〝ひらたけ〟のようです。韓国・中国産は、心情的に今年から食べる気がしません。という訳で、今年は土瓶蒸しの器を食器棚から出していません。網の上で割いた松茸からジュワーとしみ出る松茸のエキスが炭火にたれて、「オオー!」と見ている皆が松茸をたたえる、あの香りと音のハーモニー! なのに当然、炭火も起こす事はありません! 日本列島の異常気象は庶民のこんなささやかな、一年に一度の楽しみを奪ってしまいました。
暑く、そして長かった夏は、我が家の紅葉までも奪ってしまったのです。桜の葉は紅く色づくことなく落葉して、吹きだまりに枯葉となって寂しく留まっています。♪さざんか さざんか 咲いた道 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き♪
ゆく秋を惜しんで、そうだ! 焼き芋にしよう。
秋の旬の代表といえば、松茸。とはいえ国産はとにかく高い。〝0〟がひとつ多いのはどういう事? カナダ産のは白くてカサが開いていて、まるで〝ひらたけ〟のようです。韓国・中国産は、心情的に今年から食べる気がしません。という訳で、今年は土瓶蒸しの器を食器棚から出していません。網の上で割いた松茸からジュワーとしみ出る松茸のエキスが炭火にたれて、「オオー!」と見ている皆が松茸をたたえる、あの香りと音のハーモニー! なのに当然、炭火も起こす事はありません! 日本列島の異常気象は庶民のこんなささやかな、一年に一度の楽しみを奪ってしまいました。
暑く、そして長かった夏は、我が家の紅葉までも奪ってしまったのです。桜の葉は紅く色づくことなく落葉して、吹きだまりに枯葉となって寂しく留まっています。♪さざんか さざんか 咲いた道 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き♪
ゆく秋を惜しんで、そうだ! 焼き芋にしよう。