分とく山
高校生球児の聖地、阪神甲子園球場で連日の熱戦が繰り広げられている中、東京では全国中学野球選手権大会(通称ジャイアンツカップ)が開催されていたのをご存知でしょうか。この大会は「日本野球連盟」公認の、全国の中学生による硬式野球チームの大会で、日本各地より一〇〇〇を超えるチームによるトーナメント戦を行い、先日、その頂点を決する優勝決定戦が東京ドームで行われました。この大会の常連チームである大阪府の〝枚方ボーイズ〟に対するは、初参加の福岡県〝糸島ボーイズ〟。実はこの〝糸島ボーイズ〟はリョーユーパングループの北村俊策会長がオーナーなのです。北村会長はご存知の通り東京大学野球部の出身で、かつては自社率いる社会人チームのオーナーでもありました。野球に対する思い入れはいつも熱く、特に少年野球の育成協力に〝力〟を惜しまず注ぐ北村会長の姿勢は、九州財界でもその人徳を高く評価されています。〝糸島ボーイズ〟は初参加にして決勝戦へ駒を進める快挙を果たしましたが、残念ながら優勝旗を手に凱旋帰福を遂げる事は叶いませんでした。しかし、この大会を通じて多くの成果を得た事に違いありません。
東京ドームで観戦した翌日、北村会長の拠点である広尾ガーデンヒルズにほど近い、一つ星の日本料理店「分とく山」にご招待していただきました。オープンキッチンでぶ厚い桐一枚板の白木カウンターへ案内されるや否や、メディアにてよく拝見する野崎洋光シェフが挨拶に来てくれました。今からシェフの創作料理が堪能できるなんて、しかも目の前での調理とあれば期待値はMAX!です。涼しげな小さなガラスの器にちょこんとのせられた先付と、美しい花盆のように飾られた前菜には、八海山の吟醸をキリッと冷やした江戸切り子のぐい呑みにて味わいます。鱧の碗、お造りは鮑と鰈の刺身、添えられている江部胡瓜は種がなく、手づかみでいただきました。進肴の鮑おろし蒸しは、大根おろしが鮑のうまさを見事にふくらませています。組肴は「季節の小さなお皿」という意味でなのですが、小人の国のお花畑のような小さなお料理の組み合わせはメルヘンチックいっぱい、夢も盛られていました。箸をつけるのを躊躇するほどです。強肴はメインディッシュ、レア―の和牛薄切りと茄子に香味ゼリーがかけられています。そして今日一番の楽しみの〝食事〟では分とく山の名物、土鍋で炊き上げる、今宵は新生姜とご飯に生海苔を合せた炊き込みご飯です。おまかせコースの肴と量が多いのに、ご飯はおかわりをねだるほどに、そして赤味噌の止め碗で楽しまさせていただきました。最後は黒蜜のかかった豆乳プリンに小口切りのスイカの〝甘味〟デザート。底に少したまった汁を飲み干すほどに堪能しました。
一足先に帰福した少年球児達も、今日は飛びっきりのごちそうをいただいている事でしょう。
東京ドームで観戦した翌日、北村会長の拠点である広尾ガーデンヒルズにほど近い、一つ星の日本料理店「分とく山」にご招待していただきました。オープンキッチンでぶ厚い桐一枚板の白木カウンターへ案内されるや否や、メディアにてよく拝見する野崎洋光シェフが挨拶に来てくれました。今からシェフの創作料理が堪能できるなんて、しかも目の前での調理とあれば期待値はMAX!です。涼しげな小さなガラスの器にちょこんとのせられた先付と、美しい花盆のように飾られた前菜には、八海山の吟醸をキリッと冷やした江戸切り子のぐい呑みにて味わいます。鱧の碗、お造りは鮑と鰈の刺身、添えられている江部胡瓜は種がなく、手づかみでいただきました。進肴の鮑おろし蒸しは、大根おろしが鮑のうまさを見事にふくらませています。組肴は「季節の小さなお皿」という意味でなのですが、小人の国のお花畑のような小さなお料理の組み合わせはメルヘンチックいっぱい、夢も盛られていました。箸をつけるのを躊躇するほどです。強肴はメインディッシュ、レア―の和牛薄切りと茄子に香味ゼリーがかけられています。そして今日一番の楽しみの〝食事〟では分とく山の名物、土鍋で炊き上げる、今宵は新生姜とご飯に生海苔を合せた炊き込みご飯です。おまかせコースの肴と量が多いのに、ご飯はおかわりをねだるほどに、そして赤味噌の止め碗で楽しまさせていただきました。最後は黒蜜のかかった豆乳プリンに小口切りのスイカの〝甘味〟デザート。底に少したまった汁を飲み干すほどに堪能しました。
一足先に帰福した少年球児達も、今日は飛びっきりのごちそうをいただいている事でしょう。