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コラム 三寒四温

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 和歌山の友人から、会社宛てにおいしそうな“みかん”が贈られてきました。「なつみ」という品種だそうで、箱を開けてみると小ぶりなみかんがぎっしり詰まっています。早速ひとつ味見をしてみましょう。

 皮はネーブルみたいでみかんらしくなく、しっかりと実が皮についています。袋ごと半分をかぶりつきます。「おっ、ナンナノダこの甘さは!」思わず声を上げる驚きの甘さです。春に出回る甘い柑橘類には“せとか”や“はるか”がありますが、それらを遥かに超える程の甘さは今までに味わった事のない食感です。これはもうサングリアを作るしかないでしょう!「これは面白いね」という訳で我が家のデイリーワイン、カリフォルニア産のレッドウッド2012年、カベルネ・ソーヴィニヨンで作ります。ちなみにこの赤ワインは近所の酒屋で1本680円です。冷やして飲むスタイルのこの赤ワイン、本当にお手頃価格でしょ? そして先週、佐賀の友人からいただいたイノシシのフィレ肉は簡易燻製器“いぶす君”でスモークイノシシにしてみました。やっぱり私は好きなんです、こういうひと手間が。共に一晩冷蔵庫で寝かさなければなりませんが、ともあれ明日の晩酌が楽しみでなりません。

 ところで“甘い”は“旨い”という事なんですね。テレビでよく見る光景なんですが、料理人が野菜畑で引き抜いたばかりの大根をかじって「甘いですねー」とコメントがかえってきます。横では農家の方がニコニコしている、あの風景です。カブもセロリもキュウリも然り、「甘いですねー」の決め台詞にお茶の間の視聴者も引き込まれますね、「あーおいしそう」って。私は思います。新鮮な野菜は〝旨い〟から〝甘い〟のだと。それは砂糖のような甘さではなく舌で感じた瞬間に爽やかな感じの「甘さの旨さ」たる所以ではないでしょうか。今は糖度ばかり競っているトマトなどもそうですが、昔ながらのアオ臭さも捨てがたい味覚の一つでしょう。

 春の山菜たちがいろいろと出てきました。苦味の中にある爽やかな一瞬の甘さが苦味を引き立ててくれます。どんな食べものに対しても、好き心と面白がる気持ちを胸いっぱいにふくらませて日常を過ごすのもまた良いものだと思います。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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