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コラム 三寒四温

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ヒストリックタウン「アルル」

「iba2015」の研修視察団一行はミラノから次の訪問先、南フランスの地中海に面する温暖なプロヴァンス地方にあるヒストリックタウン“アルル”に到着しました。

歴史ある城塞の街・アルルは、
ゴッホが愛した街。

アルルの跳ね橋や夜のカフェテラスなど、いたる所にゴッホの面影がしのばれます。つとにビゼーの組曲「アルルの女」と同名の絵画も有名です。我々一行が到着した日よりアルルは初穂祭りやブドウの収穫祭などのお祭りで、小さな町は人・人・人であふれ、メインストリートには多くの屋台が出店していました。

中でも直径2mはあろうかという巨大フライパンでつくるパエリアは大人気で、あちこちに大きなパエリアの屋台が出ているのはスペインに近い位置にある影響かもしれません。

パエリアといえばスペイン、スペインといえば闘牛ですね。
初穂祭りには必ず闘牛が開催されます。南仏はスペイン系の移民も多いとかで、人気のマタドール(闘牛士)もほとんどがスペイン人だそうです。

私の目には残酷に映る闘牛ですがローマ帝国以来の血を引き継ぐ国民性なのか、西暦90年に建設された円形闘技場の観客はマタドールの華麗な動きに一喜一憂しながら拍手を贈り、生のフルオーケストラとソプラノ歌手がまるでオペラのように会場の雰囲気をさらに盛り上げます。しかしイルカ漁や捕鯨に反対する過激なシーシェパードなどの動物愛護団体は、影すら見えないのはどういう事なのでしょうか? 建前と本音の違いの答えはこんな所にも〝あった〟という訳ですね。

アルルからマグダラのマリアがイエスの処刑の後、聖母マリアの妹のマリア・サロメ、ヨセフの妹のマリア・ヤコブと共にサラ、マルタ、ラザレを乗せた舵も帆もオールもない小舟でイスラエルを追放されて辿り着いたとされるアルル近郊の港町、サント・マリー・ド・ラ・メールを訪れました。

「海の聖マリアたち」
そんな意味を持つこの街は世界中から巡礼者が訪れるそうです。中でも1900年代になってから聖人とされたサラの像を、辿り着いた海へと大勢で担ぎ入れて栄光を称える秋の巡礼祭りはたいへん賑わうそうです。しかし近年話題になった「ダヴィンチコード」ではサント・マリー・ド・ラ・メールに辿り着いた3人のマリアたちの記述はありません。

「教会に祀られている黒い彫刻のサラ像は、実はイエスキリストとマグダラのマリアとの間に生まれたキリストの子である」

という伝説だけはダヴィンチコードに記載されています。このあたりがまた謎めいていて、神秘的な妄想の世界へ私達を引きずり込ませるのですね。

さて、次回は「マグダラのマリアを訪ねて」です。

※こちらのタイトルいをクリックしていただきますと、
過去のアルル関連の記事“牛追い祭り“ブイヤベース”などの記事をご覧いただけます。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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