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コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
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ランチパック

1月3連休明け、10日朝の外気温は7度でしたが、雲一つない青空に照り付ける太陽のおかげで寒さは感じません。レースのカーテンが引かれたガラス窓越しの桜の枝には蕾がプックリと色染め、木漏れ日が優しい日差しとなって、顔を温めてくれます。

「パソコンの画面が見づらいなあ」。
日光浴気分での仕事は連休の疲れも手伝ってか睡魔に襲われます。これがまた気持ちいいのです。ウトウトしながらメールをチェックしていると私と気の合う、立ち喰い蕎麦の大好きな友人から

「今朝はちくわ天蕎麦です。ちくわ、最高!」の一報。ニャロメ!

うらやましい限りです。というのも自称“立ち喰い蕎麦評論家”の私の家の近くには、立ち喰い蕎麦屋どころか朝食メニューで蕎麦を出すファミレスすらありません。

そういえば、マルキの修ちゃんが年末に届けてくれた生蕎麦が1袋、冷蔵庫に残っていたのを思い出して賞味期限をチェックしてみると、見事に三が日で切れていました。しかし袋の中の手粉の状態を見る限り、まだまだ大丈夫! という訳で、野菜庫からレンコン、ゴボウ、ニンジンを取り出し、昼は野菜天ぷらせいろをいただくことにしました。野菜の天ぷらは冷めてもラップをしておけば2~3日程度の冷蔵庫保存はOK、常温にして生醤油をかけて食べると、ご飯に良く合います。多めに揚げるので数日は天ぷらご飯が続きますが、飽きることはありません。

夕刻、小腹が空いたので台所を捜索したところ『たまごのランチパック』を発見! これ、家内が好きなんです。

ここで閃いたのが“たまごランチパックの丸ごと揚げ”。 180℃に熱した油で約2分、こんがりと揚がったランチパックの油を切って、ハホッハホッとばかりにかぶりつくと「これ、いいね!」。家内を呼ぶとおやつを勝手に使ったので少し怒られましたが、無事「おいしい!」をいただきました。

我ながら良い出来だと食べながら、似た者がいるかとネット検索してみると……やはりいるんですね、チャレンジャーが。中でも傑作だったのがランチパックを食パンで挟んだ、その名も

「逆ランチパック」

発想がユニークですね。さて、昼に茹でた蕎麦は一掴みだけ残しておいたので、油で揚げて塩を振り、焼酎のアテにしたのは言うまでもございません。
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脳の反応

年末から年始にかけて大した運動もせずにグタグタとTV桟敷で横になり、煎餅などをかじりながら、飲んで食べていたら、あっ!という間の仕事始め、なんて事ではありませんでしたか?

…実は私のことなんです。

人の脳は頭の中で想像すると勝手に生理機能まで反応するそうですが、

 (今は何もしたくない)
 (眠いなー)
 (腹減ったー)

こんなことを考えると、脳はとっさに反応するのですね。しかしそんな反応を覆すのが“理性”なのでしょう。“イメージする力”と現実を、脳は区別することができませんから。

「お正月は何をされていましたか?」

これ、仕事始めの日によく交わされるフレーズですね。

「グタグタして過ごしていましたよ」

と返ってくる。すると、私の脳は瞬時に

「リラックスが一番ですよね」

と反応します。これってリラックスだったのかな?
いやいやただのグータラだよ、しかし言葉には出せません。
反応は「調子の良い奴だな」。そんな反応をする自分は本当に嫌な奴です。

どうして私はいつもこうなのでしょうか。今年こそは自分を変えたい、いい人になりたいと思っても、いつも行動が伴いませんでした。

そんな私は

「今年こそ、自分は自分でいいんだ」

と言い聞かせることにしました。

「だれかの役に立っている」
「だれかに自分は支えられている」

そう思って今年は創立70周年の企画をやり遂げようと決心しました。

ひとつの区切りをつけて自分を変えることなく、自分は自分でやれるところまで努力する、この“変革”を受けて、私の脳はどのようにして反応し、言葉と行動をサプライズしてくれるのでしょうか。

  ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

じわじわと浸透している「モダニスト・キュイジーヌ」という調理スタイルが、ますます脚光を浴びそうです。それは「モレキュラー・ガストロノミー」という美食を楽しむための科学的な料理法のことなのですが、製パン業界でも大いに研究して、モダニスト・キュイジーヌすなわち現代の料理に生かして切磋琢磨していただきたいと思います。

…どうですか? これを読まれて皆様の脳はどのような反応をされましたか? 前衛的な調理スタイルは、必ずや食卓革命を引き起こす原動力となることは間違いありません。

脳の反応をコントロールする。いや、コントロールしなくても良い反応を導き出す理性を、ドラえもんのポケットから分け与えてもらいたいものです。
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弊社社長 菅田耕司のコラム


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