鮎の甘露煮
モロッコ王国前駐日特命全権大使のサミール・アルールさんが、先週モロッコへ帰国されました。奥様は日本人の唱子さんで、弊社企画「大使夫人のおもてなし」コーナーにも積極的にご協力いただき良い記事が書けました事、感謝申し上げます。
サミールさんは9月に中国大使に就任予定でしたが、モロッコ王国のムハンマド6世国王のバースデー・レセプションの後に体調を崩し、療養を続けていらっしゃいました。
唱子さんの献身的な介護の結果、驚くほどに回復され、早速、中国の大使として赴任するため、国王の親任を得るためにモロッコへ帰国されたのです。療養の期間中はご夫妻の愛犬、トイプードルのミミちゃんを私の家内がお預かりしていましたが、共に帰国の途についたようです。
帰国された翌日、モロッコ大使館より数々の心あたたまる贈り物が届きました。その中になぜか「鮎の甘露煮」の箱がありました。産地を見ると徳島県阿南市とあります。そういえば1月頃に「1ヵ月間、徳島在住の高名な鍼治療の先生に診ていただくの」と唱子さんが言われていたのを思い出しました。
「鮎」といえば、13年前に亡くなった我が家の息子犬・リュウを想い出します。夏の那須のヤナ場の近くで共に川遊びをしていたとき、浅瀬で佇んでいたリュウが突然、水面から1メートル近く驚くほどジャンプしたあと水面に向かって吠え続けました。どうやら鮎のテリトリーに脚がかかったらしく、侵入者とみなされて突っつかれたようです。
アルールさんご一家とはこんな愛犬家つながりもあり、本当に長い間、互いの家で交流を深めて、公邸では思いもよらぬ著名な方々をご紹介していただきました。この一期一会の機会をいただいた事は生涯の感謝です。
一日も早くお元気になられて、
北京でご活躍されますことを、心よりお祈り申し上げます。
■★■★■★■★■★