パリ祭2017 in 東京
7月14日に東京・広尾にある駐日フランス大使公邸に於いて、今年もフランス革命記念日(通称:パリ祭)のレセプションが開催されました。
昨年は欧州各地でのテロ被害を受けて厳重な警備体制のもと受付前には長蛇の列、さらに追い打ちをかけるような突然の豪雨。並んでいる招待客が傘をかけあってやりすごす様子は、国際親善を深める架け橋のようでした。
ガーデンには大きく頑丈なテントが設営されてはいたものの、ほとんどの参加者が室内に留まってパーティーを楽しんだため、室内は蒸し暑い上に満員電車のごとき人口密度。右手にシャンパングラス、左手には料理皿という状態で、立食のテーブルまで辿り着くのもひと苦労……というひとときでした。
そんな経験を教訓に、今年は30分ほど遅れて公邸に到着。しかし意外にも並んでいる方は皆無で、会場内こそ相変わらずの賑わいですがガーデンも開放されて時おり吹き抜ける風が心地よい!上着を脱ぐ事もなくおいしい料理とパンに舌鼓を打ちパリ祭を堪能しました。
もちろん懐かしい顔ぶれとの再会もあり、シャンパングラスを互いに鳴らしつつ、時にはハグを交わし、記念撮影に興じて笑顔と笑い声があちらこちらで見られる光景はまさに友好の証ですね。招待されている各国の駐日大使にとっても、今日は特別な日なのでしょう。6月に就任したばかりのローラン・ピック駐日仏大使ご夫妻を囲んで、話題は尽きないようです。
さて、私が最初に足を運んだのはメゾンカイザーのコーナーなのですが、木村周一郎社長はご不在です。となれば「ヴァン ドゥ リュドはどうかな?」とパンコーナーへ行くと、多くのゲストにスタッフが皿にとったパンを説明しています。私の姿を見て新任のポンパドウル広報担当の小泉君が駆け寄ってきました。おいしいパンを食べると笑顔になるのは各国共通ですね。
「おおっと、この香りは?」と振り向くと、なんとアンゴラ共和国の駐日特命全権大使、ジョアン・ミゲル・ヴァヘケニ氏が笑顔でシャンパングラスを鳴らしてくれました。お互い同時に一言、「ナイス・フレグランス」(笑)。パンをすすめると、「スゴクオイシイ」と自らおかわりでもう一切れつまんでいます。
ふと、ここで何やら気配が……。ブティック・ジュン・アシダの山東社長が家内と何やら密談しています。後ろ向きに耳をそばだてていると、代官山の本店で買い求めたジュン・アシダのワンピースを着ていた家内に「本当にお似合いですね。ありがとうございます」とのこと。(いつ買ったんだよ
~!)の思いをよそに知らんぷりを決め込みました。もちろん笑顔で、何も聞かなかったフリをして……。
翌日のTVニュースではパリの凱旋門の上空を仏空軍のジェット機が3色のジェット雲でフランス国旗を描いたり、シャンゼリゼではパリっ子と一緒に観光客がお祭り騒ぎでご機嫌な様子が伝えられていましたが、一方で国の威信をかけて警察官が厳重なテロ警戒にあたる姿も映し出されていました。
平穏な日常が早く訪れることを祈りつつ、本日の家飲みは沖縄泡盛の「泡波」で乾杯!
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