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コラム 三寒四温

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コミュニケーション力

ビートたけしさんは本当の天才ですね。


5月26日に放送された「TVタックル」で、サブMCが

「北朝鮮はこれからどうするのでしょうか?」

と質問を投げかけると、すかさず

「中(ちゅん)の単騎待ち」

と、麻雀に例えたコメントで応えました。


ナルホド! と手を叩いて大笑いしてしまいました。中国の庇護下にある実状を当意即妙できるコメント力、“天才”たる所以ですね。それを裏付けるかのように6月12日に行われた米朝会談に際し、舞台の地・シンガポールへ金正恩党委員長は自前の専用機ではなく、中国提供の旅客機をチャーターして赴いたのです。タラップから降りるニュース映像を見て「なるほど!」と改めて膝を打ち、たけしさんのコメントを思い出しました。政治の世界には駆け引きが重要なのでしょうが、私たち日本人にとっては拉致被害者の完全解決(全員帰国)と核廃絶を祈るばかりです。

さまざまなジャンルへの進出でおなじみとなった「俺の~」系レストランチェーン。勢いに乗っていますね。こちらのオーナーは自らの流儀として“最大限の努力と最善の決断”と語っています。「できる事すべてをやってみる。これができるかできないかで、人も商品も変わってくる」とのことですが、全てをやってみるというのは些かファジー過ぎではないでしょうか。続けて彼は「人は全てをやる事ができるからこそ、新商品が生まれるのです。それも、スルスルっと天から舞い降りてくるような感じで、あっけなくできてしまうものなんですよ」とのこと。どこかで聞いたようなセリフのせいか、私は超ブラック企業と巷で囁かれている某居酒屋チェーン経営者から国会議員へと転身を果たした人物を思い浮かべました。

今まさに国会審議を経て可決された「働き方改革」関連の法案など、サービス業に従事する人々の権利を確立させる事は永遠の課題かもしれません。誰もが知る大手広告代理店だからこそ敢えてマスコミが取り上げ続けた“過労死”を発端に労働環境の暗部にメスが入りましたが、この事案以外にも法律で解決できない問題が山積していることを忘れてはなりません。

コミュニケーション力は障がい者の就労支援をはじめ肉体労働、頭脳労働を問わず全ての労働者に必要不可欠だと私は思います。楽しい、やりがいのある職場こそ“明日の勝ち組”なのは間違いありません。巨大な影に潜ませている策略はコミュニケーション力を、ひいては企業や人間そのものを滅ぼす恐れがある事を自覚しなければならないでしょう。



駅弁

実に面白い。

実に的を射た表現ではないか。私はこのテレビCMを観てワクワクしたものです。包装されたままの駅弁とビールを列車にしつらえてあるテーブルに置いて出発を待つ女性(石田ゆり子さん)。なぜかソワソワしている様子。そして鳴る出発のメロディ、列車はゆっくりとホームを滑り出します。待っていたかのように彼女は駅弁の紐を解きフタを開け、そして缶ビールのプルトップをパキッと開ける。

「いただきます!」

まずは缶ビールを口にして、アーッ! とひと言、そして駅弁に箸をつける。駅弁好きな人にはたまらないCMですよね! これは『キリン一番搾り』のCMなのですが、鉄道と駅弁好きの習性を熟知したこのCM、好感が持てます。そうなのです、列車内で食べる駅弁は走り始めてから車窓の景色も“おかず”として楽しむ、それが鉄則なのですよね!

ちなみに駅弁といえば「崎陽軒のシウマイ弁当」が私にとっての定番で、中の具材から食べる順番まで決まっています。

紐を解き、フタを開ける。小さな辛子の袋を切ってシウマイに均等にのせる。添付の小さな醤油ボトルのキャップを開けて掛ける。まずはサイコロ状にカットされて甘辛く味付けされたタケノコをひと口、そしてシウマイを半分かぶりついてゴマのついた俵飯を半分食べる。これがスタートの手順、あとは隅にほんの少しだけ盛られたピンク色の千切りショウガと千切り昆布とを2~3本ずつ大事に食べながら、残しておいた俵飯、竹の子、カマボコ、マグロの煮付けと玉子焼きもすべて完食すれば、
残るは小梅と杏のデザート。ゆっくりゆっくりと30分以上かけて味わいながらいただくのが私流です。

列車内で食べる駅弁の食べ方は人それぞれなのでしょうが、心ワクワクする楽しいひと時に間違いありません。あっ! 忘れていました、列車での駅弁は一人旅に限ります。なぜかというと、おしゃべりは厳禁なのです。一人で味わう至福のひと時、かくも哀愁を誘う日常の景色をテレビCMにしてくれた、制作会社に感謝です。

最近では、ハムとチーズ入りのバゲットサンドも列車のお供としておすすめします。ルヴァンを使用したバゲットサンドは、噛めばかむほどに小麦本来の味が幸福感をあおって、通り過ぎる景色に“合う”。

とにもかくにも、走る列車内で食事は楽しいものですね。


乖離

最近の医学、ひいては化学・物理学を含めて、人間の遺伝子についての研究が世界中の専門機関にて解析されていますが、その進捗たるや、ものすごいスピードであります。胎児の遺伝子に異常があるとダウン症やサヴァン症候群など様々な障害を持って生まれてくる可能性がある、という診断結果を受けて堕胎する妊婦が激増しているようです。倫理に関わる非常に難しい問題ではありますが、神様からいただいた尊い命を人間の勝手な都合で葬ってもよいのでしょうか?

考えてもみて下さい。それらの人達はなんらかのハンディキャップを持って「生かされる」のです。そして、なんと内面には私達の想像を超えるとてつもない芸術性あふれる才能や、数学・地学・天文学など広範にわたる分野に於いてIQ200を超えるような資質を発揮するべく、そのチャンス、いわゆる“使命”を家族の愛によって発掘されるのを待ち望んでいるのかもしれないと私は思います。

私達の想像を超えるという事では、宇宙についても同じです。およそ138億年前というとてつもないはるか昔、ビッグバンによって宇宙が創成され、光速=秒速30万キロを超える速さで今なお宇宙は膨張し続けているという事実。とても私達の理解の範疇にありません。我々の住む地球がある銀河系は、銀河系外星雲と同様の小宇宙が数えきれないほど創り出されていて、新たな星団の1つでも発見するのは砂漠で1本の針を見つけるようなもの……なんて、信じられますか?

孫悟空の旅は、お釈迦様の手の平と立てた指の中での訓話です。しかし、孫悟空を書いた作者は手の先の宇宙を果たして想像していたのでしょうか。

AI(人工知能)による人間、いや世界・宇宙支配が囁かれている今日、近い将来には遺伝子の異なる人々がAIによって選別され「生かされていく」事になるかもしれません。人間界でいう天才以上の能力を持つ者の発想や行動は、これまでの現実や常識とは大きく乖離している気もします。

兎にも角にも、神のご計画は“計り知れない”という事でしょう。


神のご意思

かのアインシュタイン博士が見いだしたE=mc² という数式からなる相対性理論の中で唱えた「宇宙空間における制限速度(最高速度)は光速=秒速30万キロ」という説が近い将来に否定されるかもしれないという報告が米国の物理学会から発表されました。それはビッグバンによる宇宙誕生からの宇宙の膨張速度が現在では光速を超えており、博士の説に矛盾が生じているからという理由だそうです。
 
私は最近、といっても10年ほど前からある人の影響で宇宙オタクになりつつあります。ひとりのクリスチャンとしての見解は、「天地を創造された“神”は宇宙をも創られた」と信じて疑う余地はありません。その神が創造された我々人間は、神のご意思により、日進月歩で神の“意”を探求し、少しずつそれらの難問を解決するべく全ての分野において持てる“志”を結集させ解明を続けているのが現状でしょう。

以前にも書きましたが、ソビエト(現ロシア)の宇宙飛行士・ガガーリン少佐が人類初の宇宙に辿り着いた時に残した「ここに神はいなかった」という言葉。ジョークではなく本心だったのかもしれません。

宇宙オタクの私は日常生活においては「人生は素晴らしいゲームの連続」だと思って一生懸命にそのゲームを楽しみたいのです。もちろん宇宙の謎解きゲームを楽しみながら。

知的好奇心を満足させるためには、想像するたびに“考える事”ですよね。考える力は人生に不可欠です。なにはともあれ、想像できる事は実現可能。そう考えると、誰しも人生を賭けて戦う時が必ず一度はある、いや、毎日が戦いの日々なのでしょう。いったん嘘をつくと、人は必死で嘘の上塗りを重ねてその場を取り繕うものです。しかし、いつかはバレてしまう。これも戦いなのかもしれません。何が真実なのかは神のみが知る事。とてつもない争いや想像を超える厳しい現実。神のご意思である数々の試練を与え続けていただくことが私には必要なようです。

秒速30万キロの速さで137億年もの間、膨張し続けている宇宙の彼方に人間が到達する日が来るでしょうか? そこにはどのような光景があるのでしょうか。火山の溶岩が流れ来るような膨張が迫ってくる宇宙の様子を、その先から見せるツアーが登場するかもしれません。宇宙オタクは病床で夢想します。
(2018年5月9日 広尾日赤病院の病室にて)


弊社社長 菅田耕司のコラム


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