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コラム 三寒四温

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明るく陽気にいきましょう

帰路、ふだん歩き慣れている自宅へと続く坂道が、時には辛く感じる日もあります。炎天下、雨の日、気分が滅入っている時。日常では誰しもが感じる事だと思われますが、これが目的を持つと自宅へ続くダラダラした坂も、博物館や楽しみなレストランへ通じる坂道も、一向に苦にならないのはどうしてでしょうか? 私の場合、目標や目的があると、なぜか全ての坂道が“なだらか”になってしまうのです。というよりも、気持ちが傾きを直してくれているのでしょうね。

この現象を人生に例えてみます。「目的を持った人生は意味のあるもの」になりますよね。何か一つでも目的を持てば、明るい将来がひらけてくるのですから。ところが現実では、こういう目的事が成就するのは稀な事でしょう。目的達成に向けて歩み続けるのか諦めるのか、それは人それぞれ。歩みの途中に別の新たな目的が見えてくる事もあるでしょう。

家を買う、クルマを買う、高級時計やブランドバッグを買う。このような物欲を果たす目的もありますが、私は「人生の目的」について考えてみました(尊大なテーマですみません)。尊大と言えば、人望も実力も実績もないのに棚ボタで役職に就き、千載一遇のチャンスとばかりにその座にしがみついてテコでも動かない人、いますよね? 私、知ってます。まあ、こんな人の“人生の目的”って、「しがみつく」ことぐらいなのかな。でも、こういう人って一緒にいると学ぶ事が多々あります。そう、「反面教師」ですね。

些か脱線しました。
さて、人生の目的とは? 所謂「いかにして生きるか」という事なのですが、人との交友を深め、人に隠れた慈善を行い、かつ食欲も物欲もこなす。あれ? これって、かなり成功している人生って事ですよね。
まあ、私の人生の目的とはこの程度の事でしかありません。私の大好きな“お笑い界のゆるキャラ珍獣”と呼ばれるウクレレ漫談の「ぴろき」さんのフレーズ「明るく陽気にいきましょう」このフレーズ、好きです! 人生かくあるべしですね。

度重なる西日本の水害、そして震度7という未曾有の大震災に遭遇された北海道民の皆様が一日も早く平穏な日常に戻られますようにお祈り申し上げます。



祝福の虹

「ノアの箱舟」は皆さんご存知ですよね。では、“虹”の話は如何でしょう?


神様は、洪水のあとに二度と洪水によって世界を滅ぼすことはしないとノアに約束され、虹をそのしるしとしました。


クリスチャンなら誰もが知っている神様による祝福です。これは神様が人間と結んだ初めての契約なんです。この事は一般的にはあまり知られているとはいえませんね。

生まれも育ちも東京という私の“第2の故郷”は、5年近く住んでいたハワイです。ですから毎年のように私はハワイを訪れています。ホノルル空港からホテルへ向かうフリーウェイの山側は雨が降っているようで、風が運んでくる小雨が時折フロントガラスを濡らします。そんな時に、いつも虹が現れるんですよね。しかも運が良ければ“ダブルレインボー”も拝めます。

街中を走る車のナンバープレートや、私が40年前に取得して6年ごとに更新しているハワイ州のドライバーズライセンスにも虹が描かれています。虹を見ると心穏やかになるものです。それは誰しもが、神様からの祝福を公平に授けられている喜びを感じているからではないでしょうか。クリスチャンに限らず、他の宗教を信仰する人達、全ての人が虹を見て怒ったり嘆き悲しむ事は無く、幸福を共有できるシンボルなんですね。

今年4月、入院前に友人と連れ立ってホノルルへ行ってきました。ホテルはワイキキとは正反対のコオリナ地区にあるフォーシーズンズホテルで、まったりとした休日を過ごしました。ワイキキからアラモアナへ移転新装となったNOBU HAWAIIへ行く事は6人全員のお約束でございまして、ハワイならではの食材を使用したNOBUの創作日本料理は一品々、目に舌に驚きと喜びを与えてくれ、自然と会話が弾む楽しいひと時でありました。もちろんコオリナからホノルルへ向かうレンタカーからは絶景のダブルレインボーが出迎えてくれたのは言うまでもありません。

ホテルのアダルトプールでまったりしていると、時折フリーで供されるピンチョスとフルーツジュースを楽しむ視線の先に広がる水平線。なんという贅沢! 頭上のヤシの木の上には再び虹がかかりました。そんな時、思わず目を閉じて賛美歌の一節を口ずさんでしまいました。


静けき祈りの時はいと楽し。


今年は例年にも増して未曾有の水害が各地を襲っています。そして北海道の震災。何という試練の連続でしょうか。大手ベーカリーはパンや弁当、飲み物などの支援物資を満載したトラックで出動、各自治体からの要請に基づいて迅速な活動が粛々と遂行されています。

今、私にできる事は募金と祈りだけですが、日本国民の誰もが、そして世界の友人たちが何らかの形で援助してくれる事を目の当たりにして、感謝いっぱいになりました。私は現地へ行っていませんが、この試練の先に祝福の虹がかかる事を信じます。


真夏の第九

山崎製パン㈱の創業70周年記念コンサートが8月24日に赤坂のサントリーホールで開催されました。

女優の松たか子さんの司会進行のもと、メンデルスゾーンがシェイクスピアの戯曲に感銘を受けて作曲したという序曲「真夏の夜の夢」でスタート。続いてヴァイオリニストの千住真理子さんを迎えて、同じくメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64」。“幻のストラディヴァリウス”と名高いデュランティを巧みに操る千住さんの繊細かつ重厚感たっぷりの音色が二千人の聴衆を魅了しました。

指揮は大友直人さん、演奏は東京交響楽団です。大友さんの指揮スタイルは、かつて彼自身も指導を仰いだ小澤征爾さんを彷彿とさせるもので、今後ますます世界を舞台にご活躍されることでしょう。

何より、この記念コンサートで驚かされたのが最後の演目。ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調作品125より第3・4楽章。そう、年末に日本各地のホールで奏でられ、師走の風物詩ともいえる“第九”です。ソプラノ・アルト・テノール・バスそれぞれの独唱に東響コーラスによる100人以上の合唱が加わって“歓喜の歌”が満員のサントリーホールを揺るがす様は、圧巻そのもの!

「おお 友よ、この調べではなく、歓びにあふれた調べを歌おう」

この一節で始まる歓喜の歌は、まさに山崎製パン㈱の創業70周年にふさわしい選曲であり、すべての聴衆の心に響き渡りました。止むことのないアンコールの拍手に包まれながら、皆さんと共有した〝歓
喜〟のひととき。まさに真夏の夜の夢、感動の一夜となりました。
 
70周年、おめでとうございます。


弊社社長 菅田耕司のコラム


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