タピオカ入りの揚げパン
私が住んでいる新宿区百人町は山手線新大久保駅から徒歩5分ほどです。駅周辺は昨今の韓流ブームで、平日の夕方や土日祝日にいたっては電車を降りて改札を出るまで身動きがとれないほど通路から階段まで人・人・人で埋まって15~20分はかかるという異常な事態、しかも降車優先ということで電車に乗りたい人は入場規制され、狭い新大久保駅前の歩道もまた人があふれ、“改札を抜けて乗車するまで30分以上かかります” と駅員さんがマイクで連呼しています。
雑踏にもまれながらようやく改札を出て、駅前の通称「コリアンストリート」を右折するのも一苦労です。細い歩道に面した韓流グッズ販売店はみな盛況で、そのうち80%以上がJK(女子高生)のようです。大流行のハットグやタピオカミルクティー片手に、時折立ち止まっては写真を撮りつつのんびり食べ歩きしているので、狭い歩道がますます渋滞する訳です。ハットグやタピオカティーの他にもチーズタッカルビやサムギョプサルを提供するレストランも大人気で行列が絶えません。
しかし、波のようなJKの行列がひしめくコリアンストリートが夜8時を過ぎると、驚く程に消えてしまうのは、それだけ “遠征” してきているからなのでしょう。決められた帰宅時間を守れば親御さんにしても多少は目をつむるでしょう。良き光景でもあり、渋谷のセンター街とはまた違った賑わいです。
対照的に、わずか徒歩5分程度しか離れていない総武線大久保駅周辺は同じ百人町でもJKはほとんど見かけません。先日、散歩がてら新宿駅へ通じる小滝橋通りを散歩していると、歩道の脇にハットグとは違うドッグパンの写真が大きく掲げられた台湾料理店の看板が目に入りました。ドッグパンの上からスリットを入れ、なんと黒いタピオカがぎゅうぎゅうに詰められてます。
このホットドッグの正体は「揚げパン タピオカ練乳」、1本500円也。さっそく購入して自宅で試食したところ、
旨い!
そもそも揚げパンに砂糖や練乳とくれば旨くない訳がない。それにタピオカとは……。ただ1本500円は少しお高いですね。私だったら餡ドーナツの中身を練乳とタピオカにするかな。この方が食べやすくて良いと思うのですが、やはりドーンとタピオカが見えないとインスタ映えもしないので、JKは食いつかないかもしれませんね。
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