ノンミート
雲ひとつない青く広がる空、桜が咲いてしまうのではないかと感じさせるような暖かい祝日の昼過ぎ。家内と散歩がてら、新宿の伊勢丹へと出かけました。
家を出てすぐの新大久保界隈は相変わらずの賑わいでごった返しています。多くの人が新型コロナウイルスやインフルエンザを気にしてマスク姿で行き交う様は異様ですが、もはやマスクをしていない私の方がよっぽど異様な人と見られているのかもしれません。
新宿伊勢丹にはさまざまなレストランが出店しています。いつもなら私達夫婦の行きつけである地下2階の有機野菜専門レストランの「畑カフェ」に足を運ぶのですが、今日のランチは7階の「マクロビカフェ」というヴィーガン料理専門店を選びました。意外と行列待ちの客が少ない、隠れ家的なお店です。というのも、まだまだヴィーガンは日本人に認知されていないのが実状なのでしょう。しかし、ノンミートのハンバーグやトンカツがじわじわと広がりを見せているようです。
今日のランチメニューで私が注文したのは大豆ハンバーグがメインで、もちろん野菜の付け合せもたっぷり、そして有機十五穀米のご飯が添えられたヴィーガンプレートです。豪華で華やか、彩りも美しい季節感あふれる料理が運ばれてくると、ワクワクしてしまいます。
人間誰しも季節を感じたいという願いがあるのではないでしょうか。私も四季折々、自然の豊かな恵みを満喫したく、このワンプレートを選んだ訳です。まずは上品なサイズの大豆ハンバーグをいただきましょう。ところで、実はこのプレートをオーダーしたのには理由があるんです。
先日、伊藤ハム米久ホールディングスの小川広道会長と会食させていただいた時に、
「菅田さん、弊社ではノンミート製品が好調なんですよ!」
と話されていたのが頭の隅に残っていたのでしょう。ですからメニューを一瞥するや迷わず大豆ハンバーグのプレートを注文したのです。
さて、お味は……実においしい! この大豆ハンバーグ、サンドイッチやランチパックやお弁当のおかずの惣菜など何でもいけますね。ノンミートだから物足りないなんてことは一切感じさせない、とても良い味です。
今日、私達夫婦は心落ち着く時間を共有できました。今年で73歳、 “人生100年” といわれる時代を自分が好きな事だけして生きてゆく、そんな贅沢! 好きな仕事を続けつつ、新しい人やモノとの出会いをワクワクしながら楽しむ。
アクセルとブレーキを巧みに使い分けて、自分の時間を満喫しよう。
そんな風に改めて思い至った、良い休日でした。
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