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コラム 三寒四温

弊社の週刊紙「速報・製パン情報」から、好評の三寒四温をご紹介。
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フルーツサンドイッチ

新型コロナウイルスの影響で、「新宿タカノフルーツバー」が3月末で閉店とのこと。1987年のオープン(母体のフルーツパーラーは創業1926年、昭和元年!)以来、ビュッフェ方式でフルーツを自由に食べられるスタイルで人気を博しました。しかしその業態ゆえにご時世的にも厳しく、プレミアムな役割も終えたということで今後は既存のフルーツパーラーの拡充に務めるそうですが、往年のファンから閉店を惜しむ声が絶えないそうです。

昭和の活気に満ちた良き時代、有閑マダム達の定番コースだった新宿御三家をご存知ですか? 紀伊国屋書店で本を買い、ランチは中村屋のカリー。そしてタカノでお茶をするのです。かくいう私も、母や友人達と当時は何の違和感もなく利用していました(フルーツバーはつい最近まで男性のみの入店はNGでしたね)。若かりし頃の記憶がTVのニュースで懐かしく甦りました。

時を経た現在、新宿タカノ、銀座千疋屋、そして渋谷スクランブル交差点前の西村が「パーラー御三家」とのことです(主旨からやや外れますが、個人的には京橋のトシ・ヨロイヅカも捨てがたし・・・)。

弊社創業の地・神田に事務所を構えていた頃、神田須田町交差点近くの「栄屋ミルクホール」に時折足を運んでいました。まさに昭和レトロの原型といった趣で、ナポリタン、オムライスに醤油ラーメンなどなど。そして今ではメニューにない赤いチェリーがのったソーダ水やクリームソーダにフルーツパフェ、みつ豆などの甘味もの。どれをとっても “巨人・大鵬・玉子焼き“ とばかりに万人に愛される存在感が際立ちます。

コロナ禍において、インスタ映えするテイクアウトスイーツということでバズったフルーツサンドイッチや玉子サンドは時代を超越しています! キレイで美味しいと女子中高生を魅了するのも頷けますね。

これでもかと詰め込んだゆで玉子の厚みや、イチゴにシャインマスカット、マスクメロンにキウイフルーツなど色とりどりのフルーツと生クリームの組み合わせ。何度めかのブームで決して目新しさはないものの、とにかく見応えも食べ応えも堂々たるものです。原宿・渋谷・新大久保あたりの路面店をはじめ有名フルーツ店やパーラー、そして大手デパ地下でも見かけるようになり、ブームから定番ものへと定着しつつあるようです。特に高級店では厳選されたフルーツをふんだんに使用するだけあって値も張りますが、外食がままならないコロナ禍の日々を癒やす、ささやかな自分へのご褒美や友人そして家族へのお土産として重宝されています。

高級食パンブームの勢いをよそに、フルーツサンドイッチのリバイバルブーム。ベーカリーにとってさらなる方向性が見えてきました。そう、活躍するのは製パン各社のブランド食パンです。具材がリッチですから、甘さや柔らかさを全面に押し出す高級食パンを組み合わせるのはtoo muchな気がします。

毎日の食卓を支えるシンプルな味わいが、ネクストブームの主役です!


弊社社長 菅田耕司のコラム


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