令和4年は「栄養」と「健康」
昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルスに振り回された一年でした。三密防止、ソーシャルディスタンス、ステイホームそしてマスク着用という非日常の生活様式も2年続けば不本意ながら心なしか馴染んでしまうようです。しかし、この不便さをほぼ全国民が粛々と受け入れ遵守しているおかげでパンデミックは避けられました。しかし11月までの感染者数減少から一転、12月からはさらなる変異種上陸の報道もあり予断を許しません。それでも経済は回復傾向、株価も好調です。製パン・製菓をはじめ、革新的な進化を遂げた冷凍食品などの家庭における購入単価が上昇している点も好況を示す一例でしょう。
コロナ禍で様変わりした食生活については当コラムでも繰り返し伝えてきましたが、行動範囲が極端に狭まる巣ごもり生活の一方でデリバリーフード等の嗜好性が高い食スタイルが招く栄養の偏り・過多に警鐘が鳴らされ、“コロナ太り” 解消は多くの人が抱える課題です。手軽さばかりを追い求めるのも危ういですね。飽食に一石を投じる形で黒米やスペルト小麦といった昔からある食材に、新たな付加価値を与える商品開発は、まだまだ掘り下げられるのではないでしょうか。
肉の代替食品として大豆が主原料のハンバーグやステーキもここ1~2年で市場拡大しました。また有機野菜は環境を好循環させる方法でつくられているので、自然に相反することなく資源も壊さずに良い役割を努めてくれています。いわゆるデパ地下、スーパーなどでもこれらの品揃えが増えて、コロナ禍の食スタイルを補う形で需要が伸長しています。
来年令和4年は、栄養・健康をコンセプトに消費者を応援しようではありませんか! よいお年をお迎えください!
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