絆
2022年は弊社創業75周年、私も12月で75歳となります。
そして創業者である父は没後30年、母は20年という節目の年でもあります。節目の年といえば、かつて世界中を騒がせていた2000年問題が頭をよぎります。幸いにして大事には至らなかったものの、今では「2050年問題」を懸念する声が上がっています。
地球温暖化と環境破壊、それに伴う食料問題に人口問題やインフラの老朽化等々、いずれも産業経済による成長最優先で無理を通してきた代償を支払う時代のようです。国連が音頭を取りさまざまな業界で掲げられているSDGsというお題目は、果たして人と環境をどこまで守り幸せにできるのでしょうか? すべては私たち一人ひとりの心がけ次第でしょう。
こうした説を唱える学者やAIの長期予測から外れる事態も起こるのが現実です。ロシアのウクライナ侵攻は世界の穀物・エネルギー資源相場にとっても深刻で、最大8億1千万超といわれる世界の飢餓人口に拍車をかけています。“世界のパンかご” と呼ばれる両国において輸出規制や生産量低下が続けば、世界は大幅な前倒しで2050年問題に直面することになります。
一方、日々の暮らしに焦点を当てれば、都市環境の悪化や周辺不動産の価値低下を引き起こすといわれる2022年問題も看過できません。もはや地上に活路は見いだせない、ということで “最後のフロンティア” と称される海底資源ですが、こちらも危機感がマックスに達しています。日本近海では南鳥島が今、侵犯や不法占拠が危惧される領土であることを最近の報道で知りました。残念ながら性善説の思考だけでは理解し合えない相手がいるのです。ルールを守らない大国の暴挙を許してはなりません。
とはいえ我々ができることは、良識ある行動の積み重ねに尽きます。ささやかな善行をもって、安倍晋三元首相が提唱した「美しい日本」への歩みに注力しようではありませんか。
夏の風物詩、朝顔の花言葉は「固い絆」。かくありたいものです。
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