サボテンは万能
「いま昆虫食が熱い!」
と、一部マスコミが取り上げています。すでにコオロギは衛生管理の行き届いた生産環境のもとパウダー加工され、さまざまな商品で実用化されています。TVの情報バラエティー番組ではコオロギパンや菓子を試食するゲストの「おいしい!」「本当にコオロギが入ってるの?」「栄養抜群なのがうれしい」という驚きの顔が大写しで流れ、おざなりのシナリオだなと笑ってしまいます。
世界をとりまく異常気象や紛争による食料難や穀物流通危機で世界はパニックになりつつあります。しかし、「だから昆虫食」という選択肢に絞り込み過ぎるのはどうでしょうか? 国や地域ごとに “食べ物” とみなす基準や線引きは実に多様で、日本人には考えもつかない食文化(日本におけるクジラやイルカなどの逆も然り)が存在します。太古より積み重ねてきた文化ゆえ、おいそれと方向転換できるものではありません。ましてや多様性とは受け入れる自由も避ける自由も担保されてこそ、です。
という訳で、昆虫食ブーム以外の選択肢を模索する私個人の意見として「スーパーフード」を推します。厳しい気候条件や土壌でも育つキヌアやインディカ米、古代米等々話題の食材の中でも特に、
「いま、サボテンが熱い!」のです。
何より多肉植物は “水のかたまり” ですから、水資源の枯渇が懸念される地域にとっては救世主のような存在です。ウチワサボテンは形や味、他食材との相性など食用として理想的で、タルタルソースをたっぷりかけたトンカツ風のトーストサンドにしたら絶品です。粉末やペーストはパン生地や麺に練り込んでも良いでしょう。しかもプラスチック容器に変わる素材としても研究が進んでいるとのこと。
他にも果実や木の実など、世界のジャングルには未知なる食材が無数にあるはずです。どなたか代替食品となるような食材を発掘していただきたいですね。世界の人々が環境負荷低減を目指し、サステナブルな生活ができれば素晴らしいではありませんか。
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