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コラム 三寒四温

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冬将軍到来・その1

歩行障害のリハビリを兼ねて、1年ぶりにハワイへ。

滞在予定は3週間、常宿のハワイプリンスホテル5階のプールでじっくり体を動かす毎日でした。

オープンエアのプールなのですが風はそこそこ、利用客の半数はのんびりサンデッキでくつろいでいます。さすが常夏、直接日差しを浴びると体感で30℃はありますから、ホテルタワーでうまい具合に日陰ができる午前中に、小一時間ほどプールウォーキングを家内と一緒に励みました。

異常ともいえる円安でのハワイ行きということで、トランクの中にはパックご飯に納豆、焼海苔、梅干し、焼タラコや鮭の瓶詰めなどをしのばせました。部屋には電子レンジを用意してもらい準備万端。おかげで毎朝、28階のオーシャンフロントから海を眺めつつ日本と変わらないメニューで過ごせました。家内がコーヒードリップの合間に1日3度の服用薬をテキパキと準備してくれます。

プールウォーキングの後のシャワーを済ませたら、13時頃に外出。滞在中の移動はレンタカーで、ランチとショッピングというルーティンでした。

2日目にアラモアナセンターのホールフーズマーケットへ買い出しに行った際、衝撃的なパンの値付けに唖然としました。冷凍ケースに並ぶパスコの『超熟』一斤がなんと7ドル29セント! (およそ1,100円)日本国内の感覚だと高級食パン?というプライスですが、そんな私たち夫婦の驚きもどこ吹く風という感じで地元客がカートに放り込み立ち去りました。さすが日本の食パンはこちらでも大人気ですね。私たちはフルーツの小分けされたパッケージ3点に冷食のラザニアやチーズマカロニを購入。こんな内食ディナーには電子レンジが活躍してくれました。パンはラブズベーカリーの全粒粉タイプをワンローフ、それにピーナツバターにローストピーナツを一袋。ピーナツはジップロックに入れて叩いて砕き、ピーナツバターに混ぜれば粒入り “ピナバラ” の出来上がり。日本では月島食品工業の『帝国ホテルピーナッツクリーム』とミックスして我が家の常備食にしています。食感が良くておいしいですよ!

こんな調子でリハビリ、買い物、ショッピングで過ごすうちになんだか日本に帰りたくなり、1週間予定を早めて帰国しました。しかし成田の空港ターミナルから一歩出たら外気の寒さにびっくり。秋を楽しむ事なく一気に冬気分です。翌日には都内に木枯らし一号が吹き、北海道~東北では冬将軍到来とのニュース。そして一日明ければ小春日和の好天に恵まれました。

四季折々、日々のうつろいは日本ならではですね。〈その2につづく〉

タラコの思い出

毎朝、聞き慣れた音で目覚めます。

それは妻がリビングのフローリングに “コロコロ” を転がして埃を取る音。24時間稼働の空気清浄機をもってしても埃掃除の仕上げには欠かせないようです。これが聞こえてきたら私はベッドから起き上がってリビングへ行き、「おはよう」と妻へあいさつして一日が始まります。

リビングのガラステーブルには、私が一日に服用する薬3回分がオブラートにくるまれてセット済みです。そして、会社に来るヤクルトレディに薦められた腸内環境に効果的という「ヤクルト400W」さらに大塚製薬の「GFO」、こちらも腸内環境改善のための粉末サプリ。すでにお湯に溶いてコップに入っています。胃を全摘した私を気遣うセットを飲み干したら、野菜ジュースと淹れたてのブルーマウンテンナンバーワンがテーブルに置かれます。つくづくありがたいルーティンに感謝です。

そんな毎朝の日課を経て、朝食がスタート。4枚切りの食パンをトーストして大ぶりに切ったバターをのせ、インスタントのポタージュスープに半熟の目玉焼き。ご飯を炊いた朝は納豆に漬物、しじみたっぷりの味噌汁。自宅マンション前の「まいばすけっと」で買えるお気に入りの玉子サンドも週1回のペースでリピートしています。

たまにはちょっと贅沢しようと、今朝はうな丼と肝吸いでした。頂きものの食材が冷凍庫にストックしてあると便利で助かりますね。

そして冷蔵庫に必ず常備しているのが、大好物のタラコ。タラコといえば、以前住んでいた杉並のマンション時代の自由な “ご近所さん” 付き合いを思い出します。玄関の鍵はいつも開けたまま、そこへ下階に住む若者が「ただいまー」と入ってきて冷蔵庫から缶ビールを取り出し、「アレおねがい」とツマミをリクエスト。私たち夫婦はなぜか息子のように接していました。そのアレが、タラコ焼きでした。

若者の名前は、多胡邦夫君。「HOME」でおなじみの歌手、木山裕策さんを見いだした名プロデューサーです。



木山さんの紅白初出場が決まった際には、お祝いということで多胡君に腕時計をプレゼントしました。紅白の舞台上、木山さんのバックでギターを弾く彼の手首にはジラール・ペルゴが控えめに光っていました(漫画「島耕作」の主人公が社長就任を機に自ら購入したというエピソードが有名ですね)。歌詞の「ありがとう」がひときわ心に響いたものです。

今ではすっかりご無沙汰の間柄ですが、タラコ焼きの味とともに懐かしい思い出もよぎります。

パンの国際コンクール

今年の秋は、パンとケーキなどの世界選手権が目白押しです。

ドイツでは「第6回iba-UIBC-CUP(ibaカップ)」、フランスでは「モンディアル・デュ・パン」、イタリアでは「パネットーネワールドチャンピオンシップ」などが開催され、最初にうれしいニュースがイタリアから届きました。

パネットーネワールドチャンピオンシップは10月10日から14日までミラノで開催されたイタリアの伝統発酵菓子「パネットーネ」の国際コンクールで、ドンクで構成する日本代表チームが2位に入賞しました。惜しくも優勝はイタリアチームに譲ったものの、自国の食材を使用した革新的なパネットーネ部門の最優秀作品に贈られる部門賞も日本が獲得しました(ドンクPR事務局発表)

パネットーネは、イタリアのクリスマスに欠かせない定番の伝統発酵菓子です。親しい人や家族同士でお気に入りのパネットーネを贈り合うそうで、この習慣が日本でも定着すると良いですね。そして24・25日にかけてibaカップとモンディアル・デュ・パンの最終結果も発表されました。
 
10月19日には東京のホテル・ニューオータニにて、(一社)日本パン工業会の創立60周年記念レセプションが盛大に開催されました。

ちなみに本年の5月10日にNOBU東京にて、弊社刊行の「日本パン・菓子新聞」創刊75周年、そして不肖私が受勲したフランス共和国農事功労章シュヴァリエのご報告も兼ねたレセプションの開催以来、私としてはマスク無しでの懇親会とあって、数多くの方々と久しぶりにごあいさつができた事はうれしい限りでした。

レセプションでは飯島延浩会長をはじめ、製パン・製菓関連企業各社の皆さんのメッセージから、さらなる業界発展を願う熱い思いを再確認できました。

日本の製パン製菓の品質と人気は世界に鳴り響いています。これからも世界へ羽ばたく若き職人たちを応援し、日本の技術向上のために皆さんでチカラを合わせていこうではありませんか。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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