鰹のタタキ
久々に築地魚河岸の場外へ出かけてみました。昨年の晦日に行って以来、約半年ぶりの場外は、生憎の小雨混じりで、ウィークデーの昼間も重なってか、人通りも少なく閑散としておりました。前回、寒鰤定食を頂いた食堂に立ち寄り、店主に「今の時期のお勧めは何ですか」と聞くと、「生憎だねえ。そうだ、鰹を食べて行きな。ツンと来るよー」と意味不明な答えに、オーダーしてから待つ事5分、"鰹のタタキ定食"が目の前に供されました。店主曰く、「和辛子とマヨネーズに鰹をつけて食べてみな。醤油は好みでね」。
早速、和辛子とマヨネーズの両方をつけて、一切れ口に入れると、なるほど"ツン"と和辛子が鼻腔をくすぐり、そして時間差でマヨネーズが鰹の旨みを包み込む。「ム、この鰹、塩ふりしているの?」。そばで表情を探っていた店主が「鰹のタタキとはそもそも塩でたたくから"タタキ"というんだよ。それをワラであぶって、香りを出すんだ」
「へー、そうなんだ」なんでも聞かなくてはわからないことが多いですね。
そのとき、スーと奥に消えた店主がなにやら小皿をひとつ持ってきて、
「食べてみなよ」「ハイ、頂きます」。ムムム…。これはカンパチのヅケではないか。それも天然の。歯応えがしっかりしていて、しかもヅケの塩梅が絶妙だ。その上に、荒くおろした本ワサビを金ゴマで和えたものがパラパラと振りかけてあります。
「お洒落ですなー。美味ですねー、酒が欲しくなりますねー」
旨いものを、もっと旨くする知恵。ここに来ると教えられます。ごちそうさまでした。
早速、和辛子とマヨネーズの両方をつけて、一切れ口に入れると、なるほど"ツン"と和辛子が鼻腔をくすぐり、そして時間差でマヨネーズが鰹の旨みを包み込む。「ム、この鰹、塩ふりしているの?」。そばで表情を探っていた店主が「鰹のタタキとはそもそも塩でたたくから"タタキ"というんだよ。それをワラであぶって、香りを出すんだ」
「へー、そうなんだ」なんでも聞かなくてはわからないことが多いですね。
そのとき、スーと奥に消えた店主がなにやら小皿をひとつ持ってきて、
「食べてみなよ」「ハイ、頂きます」。ムムム…。これはカンパチのヅケではないか。それも天然の。歯応えがしっかりしていて、しかもヅケの塩梅が絶妙だ。その上に、荒くおろした本ワサビを金ゴマで和えたものがパラパラと振りかけてあります。
「お洒落ですなー。美味ですねー、酒が欲しくなりますねー」
旨いものを、もっと旨くする知恵。ここに来ると教えられます。ごちそうさまでした。