超自己満足的自己表現
「自己表現」について、少し考えたいと思いました。これは、自分の意見、考え、気持ちを表現することなのですが、常日頃私はどうも"超自己満足的自己表現"をしているようで、社会での人間関係が上手でないような気がしてなりません。できるならば、その場にふさわしい"表現"をするのが美しいのでしょうが、考える前に表現をしてしまい、半日もたってからその失態に気づいて「アッ」とか訳も分らぬ奇声を発して「何、パパ?」なんて家内につっこまれております。
まるで子供が泣くがごとくに自己表現しているさまを称して、還暦はハナタレ小僧とはよく言ってくれたもんです。
話は変わりますが、昨年末に発売されたミシュランの東京版で、「表参道のピエール・ガニェール・ア・東京」が2ツ星に輝きました。彼は若くして父のレストランを受け継ぎ、その独創的な料理で93年にはパリで3ツ星シェフに。しかし3年後に倒産してしまいます。それからの彼は確実な自己表現力で店を再生して、なんと2年後の98年に、またまた3ツ星シェフに不死鳥のごとく返り咲いたのです。そして2005年に表参道に開店した「ピエール・ガニェール」。先月、家内と行ってきました。その独創的な、挑発的、多彩な芸術ともいえるひと皿ひと皿を創り上げることができるのは、彼もまた"超自己満足的自己表現"力の達人だからなんだと感じた次第です。彼の満足は客の満足なのです。ありきたりではいけないのです。だから私は、彼の創作料理を食べて救われた気がしました。超自己満足の世界では同じ"友"なのではないのかと。
まるで子供が泣くがごとくに自己表現しているさまを称して、還暦はハナタレ小僧とはよく言ってくれたもんです。
話は変わりますが、昨年末に発売されたミシュランの東京版で、「表参道のピエール・ガニェール・ア・東京」が2ツ星に輝きました。彼は若くして父のレストランを受け継ぎ、その独創的な料理で93年にはパリで3ツ星シェフに。しかし3年後に倒産してしまいます。それからの彼は確実な自己表現力で店を再生して、なんと2年後の98年に、またまた3ツ星シェフに不死鳥のごとく返り咲いたのです。そして2005年に表参道に開店した「ピエール・ガニェール」。先月、家内と行ってきました。その独創的な、挑発的、多彩な芸術ともいえるひと皿ひと皿を創り上げることができるのは、彼もまた"超自己満足的自己表現"力の達人だからなんだと感じた次第です。彼の満足は客の満足なのです。ありきたりではいけないのです。だから私は、彼の創作料理を食べて救われた気がしました。超自己満足の世界では同じ"友"なのではないのかと。