めざせD-0
「中はしっとりしているのに、耳はパリッとしてるわ」
「モチッとした食感に続く甘味が意外と爽やかだね」
先週、北海道札幌市郊外にあるロバパンの恵庭(えにわ)食パン工場の新ラインを見学したあと、袋詰めされたばかりの五枚切り「本仕込み」を試食したときの、我が編集部の市村編集長との会話だ。 メーキャップはオシキリ、オーブンはフジサワのスパイラル、スライサーからパッケージは富士機械というシンプルなラインで毎日二十一時間稼働して、二万五千本の食パンを焼成する能力があるという。
「昨日、A・I・Bの監査がございまして、合格点をいただきました」と、プロパーの坂爪製造部次長は胸を張った。さらに、我々の会話に耳を傾けながら、「ここまで来るには長い道のりがありました。二〇〇〇年十月にフジパンさんにご協力いただいて旧工場で初めて『本仕込み』を焼き上げて試食したとき、我々は涙しました。これからは、こんなにおいしいパンがつくれるんだ」と。
「これはまだまだ『本仕込み』とはいえませんな」と、当時、あけぼのパンの社長からロバパンの専務として札幌に赴任して来た長谷川専務の言葉がいまだに耳に残っているという。それからは連夜のテストベークに明け暮れた。
ミッフィーがプリントされた「本仕込み」が、三ライン体制で次々とコンベアーに乗って運ばれてくるさまは、まるで“おもちゃの国”のパン工場に迷い込んだみたいで、見ていて楽しい。
「D-0でお客様が食べていただけたら感動ものですね」と、編集長。 「課題はたくさんありますが、一層の努力で焼きたてのおいしさをお客様に味わっていただけるよう、皆で頑張ります」
「モチッとした食感に続く甘味が意外と爽やかだね」
先週、北海道札幌市郊外にあるロバパンの恵庭(えにわ)食パン工場の新ラインを見学したあと、袋詰めされたばかりの五枚切り「本仕込み」を試食したときの、我が編集部の市村編集長との会話だ。 メーキャップはオシキリ、オーブンはフジサワのスパイラル、スライサーからパッケージは富士機械というシンプルなラインで毎日二十一時間稼働して、二万五千本の食パンを焼成する能力があるという。
「昨日、A・I・Bの監査がございまして、合格点をいただきました」と、プロパーの坂爪製造部次長は胸を張った。さらに、我々の会話に耳を傾けながら、「ここまで来るには長い道のりがありました。二〇〇〇年十月にフジパンさんにご協力いただいて旧工場で初めて『本仕込み』を焼き上げて試食したとき、我々は涙しました。これからは、こんなにおいしいパンがつくれるんだ」と。
「これはまだまだ『本仕込み』とはいえませんな」と、当時、あけぼのパンの社長からロバパンの専務として札幌に赴任して来た長谷川専務の言葉がいまだに耳に残っているという。それからは連夜のテストベークに明け暮れた。
ミッフィーがプリントされた「本仕込み」が、三ライン体制で次々とコンベアーに乗って運ばれてくるさまは、まるで“おもちゃの国”のパン工場に迷い込んだみたいで、見ていて楽しい。
「D-0でお客様が食べていただけたら感動ものですね」と、編集長。 「課題はたくさんありますが、一層の努力で焼きたてのおいしさをお客様に味わっていただけるよう、皆で頑張ります」