ドーナツブーム到来か?
昨年12月15日にオープンした「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の勢いが止まらない。オープン以来、朝7時の開店から行列をつくっている。13種類ほどあるメニューの中で一番人気は「オリジナル・グレーズド」だ。開店前のセレモニーで弊社の取材記者が1ダース頂いて帰社した時は、甘く口どけの良いこのドーナツをほおばりながら「これは売れるよね」と全員が頷いていた。 ミスタードーナツの異物混入問題などもあり、ドーナツ好きが「クリスピー・クリーム・ドーナツ」に走った感は否めないが、まるで2年前の台湾におけるドーナツフィーバーを感じさせる。この盛況は米国で新規出店前に実施している「ドーナツ・ドロップ」といわれる試食攻勢にあるようだ。通行人や近隣の企業・役所などへオープン前に試食させたドーナツは優に7000ダースを超えるといわれている。 弊社事務所より徒歩数分の位置にある「クリスピー・クリーム・ドーナツ」新宿サザンテラス店を時折お土産を求めに立ち寄るが、100人を越える行列を見て未だに2度目のドーナツが食べられない。この行列を見ると、ドーナツブームが確実に定着しつつあるように思われる。このブームをパン業界でもチャンスに活かせないものだろうか? ホールセールの袋入りパンでも工夫次第でこの食感を出せるはずなのに、指を咥えて見ているのはもったいない。