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コラム 三寒四温

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特別編ケニアパートⅡ

 ナイロビ国際空港と比べると本当に小さな国内線のウィルソン空港の検問は、国際線と変わらぬ程厳重で、機関銃を手にした太目の女性ポリスが乗客に目を光らせていた。マサイマラ行きの搭乗ゲートはキリマンジャロ行きのゲートの隣で、大きなリュックを背負った世界中のバックパッカーでごった返している。キリマンジャロ山頂で本場のキリマンジャロコーヒーも飲んでみたいが、これは次回のお楽しみということで、ゲートから30人乗りのプロペラ機まで歩いて乗り込んだ。20分程のフライトで大草原に着陸してエンジンを止めることもなく5人程の乗り降りがあり、すぐに離陸して10分程で、窓越しに着陸風景を眺めていると、滑走路の手前急上昇したのは動物の一団が滑走路を横切ったからだ。再度土ぼこりを上げながら無事着陸。ついに私は大草原のサバンナに降り立った。赤道直下の標高千八百メートル、雲ひとつ無い空、チリチリと照りつける太陽、しかしさほど暑さは感じられない。迎えに来ていたサファリ用のランドローバーは窓も屋根も無く、サバンナの砂利道を土ぼこりを上げ、かなり激しく揺れながら突き進む。目指すは「ムパタ・ロッジ」。行程30分程の山道の脇のあちこちでシマウマの群れやヌー、イボイノシシの親子連れが出迎えてくれた。到着後すぐにロッジから出発する夕方のゲーム・ドライブに期待が膨らむ。
 しかしまてよ・・・、ここは標高千八百メートル、昨年訪れたメキシコシティの標高とさほど変わらない。あの時はタラップを降りた途端に息切れがひどく、世界遺産のティオテワカンのピラミッドにも登れず、フォーシーズンホテルで2日間ハーハー言いながら寝ていたのが嘘のように今回は気分が良い。それはマサイマラの高台に建つムパタコテージの景色が素晴らしく、心を和ませてくれているからだろうか。眼下に見下ろす果てしない大草原のサバンナの地平線。目を閉じると赤道直下の陽射しを浴びながらも、草原の風が心地良い。以下次号

弊社社長 菅田耕司のコラム


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