ナポリを見てから死ね
来週の14日から9日間パリとナポリへ行くことになった。パリでは「ユーロパン2005」の見学とブーランジェリー巡り、サンドウィッチ用の目新しい食材探しと星付きレストランでの食事も楽しみだ。イタリアには何度も行っているが、ナポリにはなかなか辿りつけず、初めての訪問となる。
なかなか辿りつけなかったと言えばインドのカシミールを思い出す。学生時代から行きたくてたまらなかった。特に神秘の湖〝ダル湖〟は「呼ばれた者しか訪れられない」と言う噂通り、当時も簡単に行ける場所ではなかった。しかし、三島由紀夫の絶筆となった「豊饒の海」を読み、ダル湖で6ヶ月過ごしたビートルズが帰国後、長髪になり、ガムランを取り入れた斬新な曲を世に送り出したことに驚愕し、私はいてもたってもいられなくなり、バックパッカーとして15年前に一ヶ月過ごした事がある。ヒッチハイクで2日間、チベットに程近い天空の町ラダックに辿り着いた時の爽快感は行った者にしか理解できないだろう。ダル湖のボートホテルで波一つ無い湖面を一日中じっと見つめ、鳥のさえずりさえない無の境地で三島由紀夫は何を悟って「豊饒の海」を書き上げ、市ヶ谷の駐屯地で割腹自殺を図ったのだろうか。
今回訪れるナポリは私達に何を教えてくれるだろうか。「ナポリを見てから死ね」と言われる所以は何だろうか。イタリア料理発祥の地と言われるナポリで私達一行には何が閃くのか、今から楽しみだ。
なかなか辿りつけなかったと言えばインドのカシミールを思い出す。学生時代から行きたくてたまらなかった。特に神秘の湖〝ダル湖〟は「呼ばれた者しか訪れられない」と言う噂通り、当時も簡単に行ける場所ではなかった。しかし、三島由紀夫の絶筆となった「豊饒の海」を読み、ダル湖で6ヶ月過ごしたビートルズが帰国後、長髪になり、ガムランを取り入れた斬新な曲を世に送り出したことに驚愕し、私はいてもたってもいられなくなり、バックパッカーとして15年前に一ヶ月過ごした事がある。ヒッチハイクで2日間、チベットに程近い天空の町ラダックに辿り着いた時の爽快感は行った者にしか理解できないだろう。ダル湖のボートホテルで波一つ無い湖面を一日中じっと見つめ、鳥のさえずりさえない無の境地で三島由紀夫は何を悟って「豊饒の海」を書き上げ、市ヶ谷の駐屯地で割腹自殺を図ったのだろうか。
今回訪れるナポリは私達に何を教えてくれるだろうか。「ナポリを見てから死ね」と言われる所以は何だろうか。イタリア料理発祥の地と言われるナポリで私達一行には何が閃くのか、今から楽しみだ。