期待して食べる
今年3度目となる訪タイでつくづく感じたことは、多彩な料理の美味しさはもちろん、タイ国の人々のこぼれるばかりの笑顔と人の良さ。訪れるにつれてどんどん好きになってくる。東京オリンピックの時代にタイムスリップしたような屋台では活気に溢れ、朝から深夜まで誰もが食べて食べて食客のつきることは無い。街中が”食“の台所と化しているかのようだ。その熱気は”今日を楽しく生きるため“とかつての江戸っ子のように「宵越しの銭は持たない」気質がタイ人にはあるらしい。
以前書いた「タイのフカヒレスープ」についてプレジデントベーカリーの社長に話したところ「今度は究極のフカヒレスープをごちそうしましょう」と招待していただいた。タイの公務員の給与は平均2万円だと言われているのに一杯2千バーツ(6千円)するフカヒレスープを食べに開店からごったがえしているこの店は一体何なのだ! 私はその味を”オイスターソース味“と期待していた。いや思い込んでいた。ひと口含んだ瞬間思わず背筋を伸ばした。これはただものではない。残念ながら今回はこの店のスープのナゾ解きは出来なかったので、日本に帰っても作れなかった。だがひとつだけ教わったキーワードは初めて聞く名の”マッシュルームソース“。期待を込めて次回の訪タイにこのナゾ解きを賭けてみたい。
食はいつでも、”期待しながら食べる“のが美味しい。それにしても最近では”何も期待しないで食べる“食品が世の中に氾濫しすぎているのは情けない。
以前書いた「タイのフカヒレスープ」についてプレジデントベーカリーの社長に話したところ「今度は究極のフカヒレスープをごちそうしましょう」と招待していただいた。タイの公務員の給与は平均2万円だと言われているのに一杯2千バーツ(6千円)するフカヒレスープを食べに開店からごったがえしているこの店は一体何なのだ! 私はその味を”オイスターソース味“と期待していた。いや思い込んでいた。ひと口含んだ瞬間思わず背筋を伸ばした。これはただものではない。残念ながら今回はこの店のスープのナゾ解きは出来なかったので、日本に帰っても作れなかった。だがひとつだけ教わったキーワードは初めて聞く名の”マッシュルームソース“。期待を込めて次回の訪タイにこのナゾ解きを賭けてみたい。
食はいつでも、”期待しながら食べる“のが美味しい。それにしても最近では”何も期待しないで食べる“食品が世の中に氾濫しすぎているのは情けない。