マグニチュード9・0!
地獄絵図と化した風景が繰り返しTV画面に容赦なく映し出される。その光景はまるで悪魔が一瞬でなめつくしたかのように惨澹たる有様に、その映像を凝視するのみで言葉も出ない。
「こんなことがあって良いものか」。
未曽有の大震災による津波は、ものすごい勢いで襲いかかる。土砂流に車や家屋、漁船までもが町中の道路をなめつくしていく。気仙沼の火災は、戦争記録映画で見た事のある東京大空襲のようだ。目をそむけたくなるTVの映像をバックにアナウンサーが被災者にマイクを向けて「今、どんなお気持ちですか」と尋ねている。ナント非常識なヤツだ!思わずソファから立ち上がり、ベランダに出るといつも見慣れている入り組んだ首都高のジャンクションには一台の車も通っていない。ときおり、消防車が列をなして右に左にけたたましいサイレン音を鳴らして通り過ぎる。その首都高の下に伸びる一般道は六本木方面も溜池方面もびっしりとテールランプが並んでビクとも動かない。歩道には、たまらず歩いて帰宅する人の列が長く長く続いている。寒いベランダからソファに戻ると、床暖房が暖かい。
TVでは、降りしきる雪の中、家を失った人たちが食料もなく、家族の安否をも知れずに避難所に身を寄せている。しかし、私にはなにもできない。〝無力〟であることが悲しい。せめて今、できる事、床暖房のスイッチをオフにして室内の灯りを消した。一瞬の恐怖の中で亡くなられた多くの方々のご冥福をただひたすら祈るばかりだ。一日も早く、やすらぎのある生活環境に戻れますように。
「こんなことがあって良いものか」。
未曽有の大震災による津波は、ものすごい勢いで襲いかかる。土砂流に車や家屋、漁船までもが町中の道路をなめつくしていく。気仙沼の火災は、戦争記録映画で見た事のある東京大空襲のようだ。目をそむけたくなるTVの映像をバックにアナウンサーが被災者にマイクを向けて「今、どんなお気持ちですか」と尋ねている。ナント非常識なヤツだ!思わずソファから立ち上がり、ベランダに出るといつも見慣れている入り組んだ首都高のジャンクションには一台の車も通っていない。ときおり、消防車が列をなして右に左にけたたましいサイレン音を鳴らして通り過ぎる。その首都高の下に伸びる一般道は六本木方面も溜池方面もびっしりとテールランプが並んでビクとも動かない。歩道には、たまらず歩いて帰宅する人の列が長く長く続いている。寒いベランダからソファに戻ると、床暖房が暖かい。
TVでは、降りしきる雪の中、家を失った人たちが食料もなく、家族の安否をも知れずに避難所に身を寄せている。しかし、私にはなにもできない。〝無力〟であることが悲しい。せめて今、できる事、床暖房のスイッチをオフにして室内の灯りを消した。一瞬の恐怖の中で亡くなられた多くの方々のご冥福をただひたすら祈るばかりだ。一日も早く、やすらぎのある生活環境に戻れますように。