アチチ
〝あんかけもやしそば〟、私の大好物のひと品であります。具はもやしのみ、シンプルでいいですねー。たっぷりのもやしが〝あん〟に絡まり麺とともに口にするのですがシャキシャキとツルツルの二重奏に噴き出た汗も気にせず、ひたすらフーフーいって箸を口に運びます。スープは熱いからレンゲですすります。二杯、三杯、あー、なんておいしいんだろう。ほっとしますね。噴き出る顔の汗をポロシャツの襟でぬぐいつつあっという間の完食です。最後のスープはドンブリを両手で持って飲み干し、底に残ったもやしを箸でたぐりよせ、ごちそうさま。
以前にもコラムで取り上げました神田駅西口の中華料理店〝天宝〟は、夏の昼時はサラリーマンで15席程度の客席は開店時刻の11時30分過ぎには満席になります。一応エアコンは稼働しているのですが、白色の冷風なのか蒸気なのか客席めがけてウォーンと音を立てて吹き付けていますが、人いきれと調理の炎にかき消され、「涼しいねー」とはお世辞にもいえません。入口のガラスの引戸は閉めない方が涼しいのではと思うのですが、客はタテツケの悪い引戸をご丁寧に閉めて入ります。そう、この店は常連が9割超なので、夏も冬も引戸を閉めるのがクセになっているようです。冬は隙間風がピュウピュウ夏はアチチなんです。その常連さん、この日の外気温38度、室温不明、注文のほとんどはタンメンともやしそば、時折炒飯。だから効率がよく回転が早い。食べ終えてから一服、なんて客はひとりもいません。OLも多いですね。しかもひとりでのご来店です。観察するとノーメイクで会社のお局さん風のお姉さまが事務服でタオルを片手にあんかけもやしそばと格闘しております。
暑い日中のランチに〝あんかけもやしそば〟を食べようと脳から発信されたシグナルは天宝の味を知っている人にしか伝わりません。あなたにはどんなシグナルが送られて来ますか?アチチな日には、アチチな食べ物で猛暑を克服しましょう。
以前にもコラムで取り上げました神田駅西口の中華料理店〝天宝〟は、夏の昼時はサラリーマンで15席程度の客席は開店時刻の11時30分過ぎには満席になります。一応エアコンは稼働しているのですが、白色の冷風なのか蒸気なのか客席めがけてウォーンと音を立てて吹き付けていますが、人いきれと調理の炎にかき消され、「涼しいねー」とはお世辞にもいえません。入口のガラスの引戸は閉めない方が涼しいのではと思うのですが、客はタテツケの悪い引戸をご丁寧に閉めて入ります。そう、この店は常連が9割超なので、夏も冬も引戸を閉めるのがクセになっているようです。冬は隙間風がピュウピュウ夏はアチチなんです。その常連さん、この日の外気温38度、室温不明、注文のほとんどはタンメンともやしそば、時折炒飯。だから効率がよく回転が早い。食べ終えてから一服、なんて客はひとりもいません。OLも多いですね。しかもひとりでのご来店です。観察するとノーメイクで会社のお局さん風のお姉さまが事務服でタオルを片手にあんかけもやしそばと格闘しております。
暑い日中のランチに〝あんかけもやしそば〟を食べようと脳から発信されたシグナルは天宝の味を知っている人にしか伝わりません。あなたにはどんなシグナルが送られて来ますか?アチチな日には、アチチな食べ物で猛暑を克服しましょう。