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コラム 三寒四温

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愛している度

 我が家には私が入会している、以前このコラムでも取り上げた事のある″全亭協〟による″非勝三原則〟が絶対君臨しています。勝たない。勝てない。勝ちたくない。もちろん家内に対してです。そして、もっとも大事な三原則は、愛している。ごめんなさい。ありがとう。この3つが素直に言葉として出せる事です。また、妻との家庭内における『うまく行く度』を計る検定があるのですが、私はここ5年間は1級どまりで、どうしても有段資格がとれませんが、なんと10段位まであるらしいのです。いったい、どんな我慢強い好々爺な方なのでしょうか…。
 ある日、ある国の駐日大使から「ホームパーティーをするので、お二人で来られませんか?」と我が家に招待状が届きました。大使の公邸で10人ほどの招待客だそうです。「あなた。何を着ていったらいいのかしら」とインビテーションカードを見ながら家内が私に訊ねます。ここなんです、有段者になれるかどうかのチャンスは。しかし性格というものはそうそう直せるものではないですね。とっさに出た言葉は「なんでもいいんじゃない」。嫌ですね、この投げやりな捨てゼリフ。自分でもアッ! と思っても時、すでに遅し。「ごめん、ごめん。いや、アレなんかいいんじゃないの?」「もう、いいわよ! アレって何よ!」「ホラ、あのスーツ。そうだ、アルマーニのスーツ、いいねえ!」。場当たりのご機嫌とりではいけないのですね。2週間も先の事なのに。家内の「何を着ていったら」にヒントがありました。新しいドレスが欲しいなと言っているかもしれない、と一瞬の閃きで判断しなくては有段者になれません。ですから「今度の土曜日、デパートにでも行こうか」。と、さらりと言える、これが愛している度No.1の答えではないでしょうか。「あっ、この人は私が分かっている、愛してくれているのね」。
 何気ない夫婦の会話の奥に潜む真実、あなたはどのあたりで真実を知ることができますか? それとも会話すらありませんか?

弊社社長 菅田耕司のコラム


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