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コラム 三寒四温

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素材を知る

 〝自動サンド機〟この名称の由来はわかりませんが、製パン製菓業界では不可決なトレンドマシンであることには間違いないでしょう。昭和40年代の高度成長著しいこの時、新日本機械工業(現マスダック)の創業社長増田文彦氏が作り上げた〝自動サンド機〟は、その時流に乗り、日本全土へとそのマシンは広がりパン食普及拡大の一翼を担う重責を果たしたのです。消費者の方にはそのマシンの偉大さを理解される方は少ないかもしれません。そのためにもここでその仕組みのおさらいをしておきましょう。大小さまざまな焼成済みのロールパンがラインより流れて防御幕の中のカッターにて縦にスリットが入ります。次は自動充てん機にてロールパンの長さを感知してジャムやマーガリンを流し込むのです。それは横のスリットも可能で私の好物の一品でもあります。大手製パンメーカーのジャム、マーガリンサンドパンを思い浮かべてください。そして自動包装された製品は今でこそ当たり前の〝袋物菓子パン〟として流通していますが高度成長期の昭和40年代にはとてつもない発想のメリットがこの自動サンドされたパンの中に詰められていたのです。農作業の合間に手を汚さずに袋を破いて、おいしいサンドイッチがいつでもどこでも食べられる。正に今の〝携帯するランチ〟ランチパックの前身ですよね。
 私はこの自動サンド機の充填機能は、ジャムやクリーム、マーガリン、餡子などだけが搾れる具材だけと思っていました。しかし、先日マスダック本社にて2013モバックショウ出品機種を業界紙記者の事前説明会に呼ばれたとき私は衝撃を受けたのです。考えても見てください。スリットされたロールパンに充填機からナ・ン・ト焼きそばやマカロニサラダが、自動充填できるなんて思いもつきませんでした。このような流通のいかなる注文にも的確に応えられる技術陣の体制が整っているからこそ、不可能を可能にする知恵が出てくるものです。「素材を知ること、されば素材がベストな使われ方を教えてくれる」、素材と向き合う正しい姿勢がマスダックにはあるようです。これで3月のモバックショウに行く楽しみがひとつ増えました。

弊社社長 菅田耕司のコラム


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