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コラム 三寒四温

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宇宙

 宇宙にも「インフレーション」があるって知っていましたか?中学生の頃から、物理や化学が苦手だった私がその意味を知ったのは、つい最近の事でした。それは〝宇宙〟が百四十億年前につくられた時、物理学で言う、真空エネルギーによってわずか約一千万分の1ミリのそのまた1兆分の1の大きさの水素原子が加速度的膨張をして何百万光年という途方もない大きさになる凄まじい変化を遂げた出来事を意味します。そう、宇宙の誕生です。今頃感動していても少し遅咲きですね。
まばたき、なんていうものでない、とてつもない速さで宇宙を誕生させた真空エネルギーは光に満ちて方々へ転じて、有名な火の玉宇宙、いわゆる〝ビッグバン〟となり、その温度たるや百万倍度の1兆倍の1兆倍にも達する超高温となり、宇宙のすべての〝物質の素〟は、この凄まじい世界から誕生したのです。やがて宇宙は膨張と共にゆっくり、ゆっくりと冷えてゆき、中性化して光が自由に飛び交うようになり、百四十億光年をかけて、今、私達は銀河系の地球という惑星に生きて夜空を見上げ、その壮大なドラマに想いを馳せています。時たま夜空を見上げると、いつも満月なのはなぜなんでしょうか。引力ですかねえ。隣に輝く星の名前はなんというのかなあ。そして〝無〟の境地へと導かれる。ていうか、ただ〝ボー〟っとしているだけかもしれません。だって、考えれば考えるほど、わけがわかりません。
古代より世界中の物理学者や研究者達が宇宙の謎を、次々と解明してゆきます。その中でも我ら日本人の誇り、小柴昌俊・東京大学名誉教授が陽子崩壊を実証する事により、二〇〇二年にノーベル物理学賞を受賞して、一躍脚光を浴びた〝カミオカンデ〟はTVニュースの映像で、地下一〇〇〇mにつくられた巨大な実験施設を見るにおよび、ただただ圧倒されるだけで、超純水とかニュートリノとか、舌を噛みそうな〝チェレンコフ光〟とか、まったくもって意味不明なのですが、すばらしい発見に変わりありません。
 日本のJAXAが打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」の快挙は日本人の魂を揺さぶりました。宇宙空間に打ち上げられた重さ11トン、主鏡2.4mにも及ぶ巨大なハッブル望遠鏡は、今でも休みなく地球を周回しつつ宇宙を探査し続けています。主鏡が5mを超える宇宙望遠鏡の開発も進んでいるとか。どんな発見があるのでしょうか?国際宇宙ステーションに提供された山崎製パンの〝羊羹〟や、各社が競い合って作る〝スペースブレッド〟など夢のある宇宙食を宇宙に出て食べてみたいものですね。夢もパンも膨らみます。
(参考資料:ナツメ社「宇宙の事典」)

弊社社長 菅田耕司のコラム


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