キャベツシスターズ
家庭菜園ブームだとかで、我が家でも昨年の10月にブロッコリーの苗と腐葉土を購入して、南向きのベランダに小さな菜園を作りました。
「厳しい寒さの冬を越せるかな」と少し心配でしたが、3日に1度程度の水やりで枯れる事なく、新年を迎えることができました。葉も茎もしっかりと育って来たのですが、肝心の〝つぼみ〟はいつお目見えするのか「やはり、これが限度なのかなー」と、しばし、国内外の出張を繰り返し、忙しくしている間にこのブロッコリーのことを忘れてしまいました。2月の小春日和の日、何気なく観察してみると、若い葉に包まれた中にあの緑色の粒々坊やの頭が「もうすぐだよー」って、語りかけるようにハッキリとブロッコリーの姿の一部を見せているではありませんか! もう嬉しくなってそれからは毎日のように水やりをかかせませんでした。ある日、葉の包みから元気に抜け出した粒々坊やは逞しく、太い茎の上に直立不動をしています。
小振りなのですが、確かにブロッコリーとして成長をとげたのです。「食べ頃かな? イヤ、もう少し放っておこうか」。内心で葛藤の中の観察が2週間程つづきます。すると、どうした事でしょう、小さいながらもギッシリと詰まった〝つぼみ〟が開いてきたではありませんか。そして、1つ、2つその粒々が小さな黄色い花を咲かせ始めました。それから1週間してベランダに出た私は大声で家内を呼びました。
「どうしたの? 大きな声を出して」と家内。
そして、花を見やるなり、
「まぁ、なんてキレイなの」
「食べなくって良かったね」
花嫁が手にするブーケのように大きく丸くなったブロッコリーの頭の粒々は黄色い小さな花を無数につけベランダに咲きほこっています。
「ブロッコリーってキャベツの変種って、知っていた?」
「カリフラワーもキャベツの仲間なんでしょ、ブロッコリーはキャベツシスターズの次女ってこと?」
「うまいこというね」
「そうよ、このシスターズは私の大好物ですからね」
「厳しい寒さの冬を越せるかな」と少し心配でしたが、3日に1度程度の水やりで枯れる事なく、新年を迎えることができました。葉も茎もしっかりと育って来たのですが、肝心の〝つぼみ〟はいつお目見えするのか「やはり、これが限度なのかなー」と、しばし、国内外の出張を繰り返し、忙しくしている間にこのブロッコリーのことを忘れてしまいました。2月の小春日和の日、何気なく観察してみると、若い葉に包まれた中にあの緑色の粒々坊やの頭が「もうすぐだよー」って、語りかけるようにハッキリとブロッコリーの姿の一部を見せているではありませんか! もう嬉しくなってそれからは毎日のように水やりをかかせませんでした。ある日、葉の包みから元気に抜け出した粒々坊やは逞しく、太い茎の上に直立不動をしています。
小振りなのですが、確かにブロッコリーとして成長をとげたのです。「食べ頃かな? イヤ、もう少し放っておこうか」。内心で葛藤の中の観察が2週間程つづきます。すると、どうした事でしょう、小さいながらもギッシリと詰まった〝つぼみ〟が開いてきたではありませんか。そして、1つ、2つその粒々が小さな黄色い花を咲かせ始めました。それから1週間してベランダに出た私は大声で家内を呼びました。
「どうしたの? 大きな声を出して」と家内。
そして、花を見やるなり、
「まぁ、なんてキレイなの」
「食べなくって良かったね」
花嫁が手にするブーケのように大きく丸くなったブロッコリーの頭の粒々は黄色い小さな花を無数につけベランダに咲きほこっています。
「ブロッコリーってキャベツの変種って、知っていた?」
「カリフラワーもキャベツの仲間なんでしょ、ブロッコリーはキャベツシスターズの次女ってこと?」
「うまいこというね」
「そうよ、このシスターズは私の大好物ですからね」