パン・ファッショナブル
横浜元町リカちゃん人形をご存知ですか?
“ハマトラ”スタイルのリカちゃんがポンパドウルのフランスパンが入っている赤い袋を持っている、とても可愛いらしいコーディネートです。
そんなリカちゃん達が勢ぞろいした特別展「リカちゃんが夢見るウエディング Licca's Sweet Wedding」が、横浜人形の家で6月26日まで日程で開催展示されています。
実は私、元町リカちゃん人形を1体持っているんです。ポンパドウルの赤い袋に入ったフランスパンを持ったリカちゃんですから、発売当時に即購入しました。
フクゾーのチェック柄巻スカートに、ミハマのカッターシューズ、K'sマークで有名なキタムラのバッグはハマトラの3種の神器といわれました。フェリス女子大学のお嬢様達が上品に着こなしてハマトラファッションを流行させたらしいです。ポンパドウルのフランスパンの入った赤い袋を手に、颯爽と元町を闊歩していたんですね。
今でもハマトラは健在なようで、元町だけではなく銀座や六本木などのお洒落な街でよく目にするのは懐かしくもあり嬉しいですね。できれば、赤い袋から少し出してフランスパンをかじりながら歩いてくれると楽しい気もしますが、そんなことをするのは私くらいかもしれません。あっ! ファッションは“オジトラ”ですが。
製パン業界のシンボルキャラクターで有名なのは、ヤマザキパンの“スージーちゃん”です。実在の人物で、あの写真を撮影したのは1966年(昭和41年)頃とのこと。今ではおいくつでどこで何をしているのでしょうか?
リョーユーパンのリョーユー坊やはイラストですから歳を取りません。大きなコック帽をかぶって指をしゃぶっているポーズはとても愛くるしいですね。どこかにモデルがいるはずです。まさか……。さて誰でしょう?
日本全国、ご当地キャラで溢れかえっている昨今、キャラクターの存在はご当地にとって欠かせないものとなって、その愛くるしいキャラを生かしての名産品等をアピールするのに一役買っていることは、実に喜ばしいことであります。まさに“地方復興の立役者”となった感のある代表格、くまモンを始めとしたいわゆる“ゆるキャラ軍団”は日本の経済発展に今後も限りなく貢献してくれることでしょう。
元町リカちゃんは、フランスパンの販促キャラとして日本をはじめ世界中で注目を集めました。このブームを知っている私達は、電車の中や街中で赤い袋を見ると「あっ! ポンパドウル!」と嬉しくなります。こんな嬉しいシーンがもっと数多くあればいいのに、とパン好きの私は考えています。
ドイツパンの代表格“プンパニッケル”や大人気のジョアンの“ミニクロ”を「買ったぞー!」と一目で道行く人に自慢できる、斬新かつファッショナブルな袋のデザインが待たれます。パンはファッション溢れるお洒落な主食なのですから。
パン・ファッショナブルで攻めましょう。
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