100の言葉より1つの結果
先日の国会における党首討論で、安倍首相は答弁のなかで「100の言葉より1つの結果」と強調しました。なるほど、思いを言葉に出すだけなら雄弁な人でなくとも、いくらでも言えることは間違いありません。それが世間で言うところの、誤った行いを正当化するときの言葉として、又はあやふやな言葉とか言い繕ったりとか。「ウソも方便」ということわざもございます。記憶に新しい、海の向こうの大統領選挙の討論でもTVニュースとして報じられていましたね。
先日の日曜日、久しぶりに訪れた高円寺のさぬきやで、私の友人が快気祝いをしてくれました。このコラムでもたびたび取り上げさせていただいている讃岐うどんの名店です。若主人が創り出す「うどん会席」は、厳選された創作料理が少しずつ美しく盛られ、まるで美景が描かれた一幅の絵画のようです。さらに店主のホスピタリティが溢れる料理に組み合わせる日本酒の数々は、そこに行った者にしか体験できません。
行かない人に“100の言葉”をもって説明しても、到底無理な話なのです。
この日の料理と酒の一部を抜粋してご紹介しましょう。
最初の一皿は、
ミョウガの梅酢漬け
菊の花のお浸し
サンマの糠漬け
イクラをのせた焼きナスずんだ和え
小松菜の白和え、米沢牛のにぎり
そして、
“トリュフ薫る豆乳クリーム豆腐”
(不二製油㈱の『豆乳クリーム』を使用)
これらが見事な調和をもって色とりどりに並び、
合わせる酒は
“新政 陽乃鳥 オーク樽熟成酒”
この一皿目で度肝を抜かれるのです。
テーブルに運ばれた料理と酒を、ユーモアを交えて楽しそうに説明する若主人。おもてなしの全五皿と締めの舞茸クリームうどんが今夜のごちそうでしたが、実は今夜の料理の名脇役は、不二製油㈱の豆乳クリームでした。先の“豆乳クリーム豆腐”のほか、四皿目の米沢牛イチボの軽い炙りには“豆乳クリームヨーグルトソース”を添え、深い溜まり醤油で照り焼きに仕上げてあります。
日本酒は、乳酸のうま味の強い酒“玉祿 渓 純米吟醸にごり”と、
照り焼きには“玉川生もと 純米25BY”といった塩梅です。
最後に
“十四代 超特選 純米大吟醸 播州山田錦”
そしてなんと締めのうどんには
“十四代 角新 大吟醸 播州山田錦”
!!!!!!!!!!!!!!
私も友人も大いに満足させていただきました。
これこそ最上のおもてなしを提供された
“1つの結果”ではないでしょうか。
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