神のご意思
かのアインシュタイン博士が見いだしたE=mc² という数式からなる相対性理論の中で唱えた「宇宙空間における制限速度(最高速度)は光速=秒速30万キロ」という説が近い将来に否定されるかもしれないという報告が米国の物理学会から発表されました。それはビッグバンによる宇宙誕生からの宇宙の膨張速度が現在では光速を超えており、博士の説に矛盾が生じているからという理由だそうです。
私は最近、といっても10年ほど前からある人の影響で宇宙オタクになりつつあります。ひとりのクリスチャンとしての見解は、「天地を創造された“神”は宇宙をも創られた」と信じて疑う余地はありません。その神が創造された我々人間は、神のご意思により、日進月歩で神の“意”を探求し、少しずつそれらの難問を解決するべく全ての分野において持てる“志”を結集させ解明を続けているのが現状でしょう。
以前にも書きましたが、ソビエト(現ロシア)の宇宙飛行士・ガガーリン少佐が人類初の宇宙に辿り着いた時に残した「ここに神はいなかった」という言葉。ジョークではなく本心だったのかもしれません。
宇宙オタクの私は日常生活においては「人生は素晴らしいゲームの連続」だと思って一生懸命にそのゲームを楽しみたいのです。もちろん宇宙の謎解きゲームを楽しみながら。
知的好奇心を満足させるためには、想像するたびに“考える事”ですよね。考える力は人生に不可欠です。なにはともあれ、想像できる事は実現可能。そう考えると、誰しも人生を賭けて戦う時が必ず一度はある、いや、毎日が戦いの日々なのでしょう。いったん嘘をつくと、人は必死で嘘の上塗りを重ねてその場を取り繕うものです。しかし、いつかはバレてしまう。これも戦いなのかもしれません。何が真実なのかは神のみが知る事。とてつもない争いや想像を超える厳しい現実。神のご意思である数々の試練を与え続けていただくことが私には必要なようです。
秒速30万キロの速さで137億年もの間、膨張し続けている宇宙の彼方に人間が到達する日が来るでしょうか? そこにはどのような光景があるのでしょうか。火山の溶岩が流れ来るような膨張が迫ってくる宇宙の様子を、その先から見せるツアーが登場するかもしれません。宇宙オタクは病床で夢想します。
(2018年5月9日 広尾日赤病院の病室にて)
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