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コラム 三寒四温

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ねむい

「菅田さーん、スガタさーん! 手術終わりましたよー!」


声の方へ目線をやると、天井の明かりが眩しい。わずか3年あまりの期間に受けた7度目の全身麻酔。覚醒した瞬間はあっけなく現実に引き戻されました。そして実感するのです。

“また、生かされた” と。

リハビリは術後3日目から始まりました。部屋のベッドで仰向けに寝ながら片足の膝を立てての屈伸運動です。

「ハイ、いーち、にぃー、さーん……菅田さん、スガタさん!」

はっとして目を開けると、トレーナーが「菅田さん、いま寝てましたよ」。その後5分ほどベッドで運動したのちに、廊下へ出て手すりを掴みながら軽いスクワットです。

「いーち、にぃーい、さーん……菅田さん、スガタさん!?」


エッ? まさか? 我ながらびっくりするやら呆れていると「菅田さん、スクワットしながら寝る人は初めてですよ」。驚きですね。よっぽど疲れてねむたかったのでしょう。そういえば40年近く前に似た光景があったことを20分間のリハビリを経たベッドの上で思い出しました。


国立音大付属小学校(音小)への入試を間近に控えた我が娘。果たしてピアノとバイオリン、どちらの才能が開花するものかと両方のレッスンを同時に始めさせました(親バカですね)。ピアノは本人が乗り気で近所のピアノ教室に通い、帰宅後もおさらいと次の課題を毎日5~6時間、独り黙々と弾き続けていました。

一方、バイオリンは向いてないというより、好きではなかったのでしょう。こちらも近所の個人レッスンスクールへ通わせてはいたのですが、ある日付き添いでレッスン風景を見学していたところ、“事件”は起きました。練習曲は定番の「きらきら星」。

ギー、ギー、ギィーギィー、ギィ、ギィ、ギー……ギィ~、ギィ~……

なんとバイオリンを顎ではさんだまま立って寝ているんです! 先生に尋ねたところ、毎回のレッスンで一瞬、いや2、3度は寝ながら運指とボーイングをこなしていたそうです。

音小に入学して1年間は学校の先生から特別課外レッスンを受けていましたが、さすがに寝る事はなかったようです。そして2年生への進級をもってバイオリンとは訣別した次第です。ねむいけど頑張るのは遺伝なのか、偶然なのか。

iba2018へ向けて、リハビリに励んでおります。睡魔にも勝つ!




弊社社長 菅田耕司のコラム


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